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石原氏が小池都知事に公開討論を要望

 3月3日に築地市場の豊洲移転問題について記者会見を行った石原慎太郎元東京都知事(84)。今月20日には、都議会の百条委員会での証人喚問が控えているが、それに先駆けて『文藝春秋』で手記を発表する。

 石原氏は手記の中で、昨年秋に自ら都庁に電話をかけ、小池氏に1対1の面談を申し込んだにもかかわらず拒否されたという、記者会見では語らなかった事実を明かした上で、〈ごく最近の内に余人を交えず公開の場でフェイストゥフェイスの会談を是非持ちたいと願っています〉と呼びかけた。さらに、小池知事からの「逃げている」との批判に対し、〈この屈辱を晴らすためには一命を賭す覚悟があります〉と表明してもいる。

©深野未季/文藝春秋

 さらに手記では、小池氏との長年の因縁についても綴っている。

 2014年の都知事選の際に出馬を検討していた小池氏から「応援してくれますか」と聞かれ一度は承諾したものの一転して応援を止めた経緯。かつて石原氏が参院選に立候補した際に、小池氏の父親・勇二郎氏が選対本部に詰めていたこと。その後、当時石原氏の秘書だった濱渦武生元副知事(69)が小池氏の実家に泊まり込みで勇二郎氏の衆院選を応援したこと――。

 築地市場を巡っては、都が昨年3月に「土壌汚染の可能性がある」という内容の報告書をまとめていたにもかかわらず公表していなかったことが2月28日に判明。しかし、小池氏は築地の安全性について「コンクリートやアスファルトで覆われており土壌汚染対策法などの法令上の問題ない」と述べるに留めている。

手前が豊洲新市場予定地 ©共同通信社

 石原氏は豊洲市場への移転を主張しており、記者会見でも繰り返し小池氏の「不作為の責任」を問うた。手記でも改めてこう述べている。

〈一刻も早く豊洲移転の決断を下すべきだということ。私ならそう決心します。そうすればこの迷路から脱却することが必ず出来ると信じていますが、いかがですか〉

 手記の全文は、3月10日発売の『文藝春秋』2017年4月号に掲載される。

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