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4発、等間隔で落下 技術力向上

 政府は9日、北朝鮮が6日に発射した弾道ミサイル4発は射程約1000キロの「スカッドER」で、うち1発が能登半島の北約200キロの日本海に落下したとの推定を明らかにした。これまでで最も日本本土に近い海域への落下だった可能性がある。政府関係者によると、4発は南北に80キロ程度の等間隔で落下しており、政府は北朝鮮の技術が向上しているとみて警戒を強めている。

     稲田朋美防衛相は9日の衆院安全保障委員会で、4発は「能登半島から北に200~450キロの日本海に落下した」と説明した。菅義偉官房長官は記者会見で「4発とも東方向に約1000キロ飛翔(ひしょう)し、北朝鮮を中心に1000キロの半円を描くと西日本がミサイルの射程範囲に入っている。現実の脅威になっている」と述べた。

     政府は北朝鮮のミサイル発射に備え、新たな弾道ミサイル防衛(BMD)システムの導入を検討している。対北朝鮮政策の見直しを進めているトランプ米政権は「すべての選択肢を排除しない」と対北攻撃の可能性を示唆しており、政府は15日に来日するティラーソン国務長官から米国の対北政策について直接説明を受けたい考えだ。

     北朝鮮が昨年9月に発射したミサイルも、北海道・奥尻島沖約200キロの日本海に落下したと推定されている。北朝鮮は1980年代半ば以降、弾道ミサイル「スカッド」(射程300~500キロ)を生産し、中東諸国などに輸出。スカッドERは、スカッドの胴体を伸ばし、弾頭重量を軽量化するなどして射程を伸ばした。【田中裕之】

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