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豊洲地下水調査の業者証言、東京都が不適正な方法を指示

 東京・豊洲市場で地下水の調査を行った業者が、東京都から適正な手続きでない方法で調査を指示されたと証言しました。

 4日、豊洲市場の地下水モニタリング調査をめぐり、都議会で行われた参考人招致で環境基準の79倍のベンゼンなどが検出された、9回目の調査を行った「湘南分析センター」の担当者が東京都から適正な手続きでない方法で調査を指示されたと証言しました。本来、調査では井戸にたまっている地下水を抜き取る「パージ」と呼ばれる作業を行ったあと、新たにたまった地下水を分析しますが、今回、東京都の指示で抜き取った水そのものを分析していたことを明らかにしました。

 「地下水がたまるであろう翌日以降に採水をいただくように提案した箇所があったが、都の職員からパージ(抜き取った)水を分析試料として採水するよう指示があった」(湘南分析センター担当者)

 これに対し、都の中央卸売市場は調査地点201か所のうち1か所でそうした事実があったことを認めましたが、この水からは有害物質は検出されなかったということです。都は理由について「地下ピットにたまった水を排水するスケジュールを優先した」としていて、今月中旬の専門家会議で都の指示の妥当性が検証されます。

 また、参考人招致でたまり水を抜き取ってから採水するまでの期間が業者によって当日から2日後までとバラつきがあり、一貫性がなかったことも明らかになりました。都は現在、地下水の再調査を業者4社でクロスチェックする形で行っています。(04日23:42)

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更新日時:3月 9日 23時2分

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