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“世界初”放射線カードゲーム開発 α線にβ線、γ線…「楽しく理解を」 京大

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“世界初”放射線カードゲーム開発 α線にβ線、γ線…「楽しく理解を」 京大

放射線を学べるカードゲーム「ラドラボ」を開発した京大の角山雄一助教(右)ら

 このゲームが生まれたきっかけが、4年前の原発事故。角山助教が繰り返し、福島県へ足を運ぶ中で、児童や学校の先生から「放射線そのものがわからない」という声を何度も聞き、ゲームの開発を思いついた。角山助教がゲームの原型を作成し、福島県の児童らに遊んでもらったところ好評で、製品化につながった。

 「放射線をテーマにしたゲームや理科の教材、科学誌の付録がない」(角山助教)ということも商品化の契機に。タンサン社が「親しみがわくデザインを採用し、15分で遊べて運と戦略性のバランスを加えた」(吉田昌乗取締役)といった改良も行った。

 角山助教は「放射線は見えず、危ないものだが、上手に使うためには正しい理解が重要。子供だけでなく親子も楽しめるゲームとして、放射線を正しく学べるものになれば」と話している。

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