最近、巷を賑わせている宗教法人・幸福の科学。大川隆法氏が創立し、世界100カ国以上に拠点を持つ巨大な宗教団体です。清水富美加の出家騒動に端を発して、改めて注目が集まっているようです。
さて、その幸福の科学が実はカフェを開いているのことをご存じでしょうか? その名も「ハッピー サイエンス ギンザブック カフェ」。カフェを楽しみながら本が読め、その場で本を買うこともできるお店なんだとか。その“本”も、おそらくソッチ系のものであることは想像にかたくないですが、完全なる興味本位で一度行ってみることにしました。
◆オシャレな外観のハッピーサイエンスギンザブックカフェ
銀座一丁目駅の4番出口を出たすぐのところにカフェはありました。カフェはビルの一階にあり、ウッディな外観が意外にもキュート。オシャレなムードすら漂ってます。横にある『幸福の科学 東京支部』の文字さえなければ……。
とりあえず、入店前にメニューをチェック。ケーキとドリンクで1000円か……なかなか良心的な値段設定ですね。ケーキも美味しそうです。
この写真を撮っていた時点で、中にいるであろう店員さんからの強い警戒の視線を感じました。増えたんだろうな、こういう風に物見遊山な客が……。
◆星野源から木村拓哉まで! 守護霊インタビュー本がいっぱい
さて、入店するとそこは、見事なブックパラダイス! 巨大な本棚の迫力に圧倒されそうになります。一階の4つほどの席はすべて埋まっていましたが、二階にも座席があるようです。
カウンターで洋ナシタルトとゴボウ茶のセット(ゴボウ茶は値段が違って1100円でした)を頼むと「お持ちしますので席でお待ちください」と、丁寧に接客していただけました。ただ、写真を撮ったことがバレているせいか、視線は厳しいままでしたが。
一階にある本は、新刊が多いような感じでした。清水富美加こと千眼美子の告白本は販売のみで、ちょっとがっかり。読みたかったな……。しかし、守護霊インタビューは読めるようでした。
それにしても、守護霊インタビュー、本当に旬の人をそのタイミングで取り上げてる感じが凄いですね。最近、星野源が出たばかりのようでした。堺雅人、木村拓哉、北川景子、香川照之、岡田准一あたりも、きっと当時「まさに旬!」のタイミングで出版されたんでしょうね。
◆絶世の美女は絶世の美女に生まれ変わるシステムなのか?
二階は広々としていて、とても居心地の良い空間が広がっていました。窓際のゆったりしたソファスペースにも惹かれましたが、私は電源タップのあるカウンター席へ。完全アウェイな空気をびんびんに感じていたため、奥まっているところの方が落ち着いたのです。
ケーキとお茶は、席に座ったらすぐに来ました。ちょっとパサパサしてる感はありましたが、味の方は普通に美味しかったです。このセットで1000円くらいなら安いなぁ。私は芸能人の守護霊インタビュー本を読みながら、マッタリとティータイムを満喫していました。
星野源の前世は、踊り念仏で有名な時宗の祖である一遍とともに踊っていた人物らしい。ちなみに、一遍は作家の景山民夫の前世だそうです。恋ダンスのブームはまさにここから来ているということなのでしょうか……。
堺雅人は、大化の改新で蘇我入鹿を殺した人間たちの一人だったそうです。また、妻の菅野美穂とも前世で接触があったようで、堺雅人が巫女、菅野美穂が多くの巫女たちを束ねる統率の位置にいた女性だった時期があるとか。これって、堺雅人が遅咲きの俳優で、菅野美穂が若い時からトップスターだった……という関係性につながってるんでしょうか。
北川景子の守護霊は、鎌倉幕府を開いた源頼朝や北条政子と関係しているようです。北川景子自身が武士道に強く惹かれていると公言しているのは、この影響なのでしょうか。ちなみに、平安時代は小野小町として生まれていたようです。絶世の美女は絶世の美女に生まれ変わるようにできているのか……。
それにしても、有名人の許可を取らずに、こんなに自由過ぎる設定の前世本をどんどん発売して、芸能事務所からクレームが来たりはしないんでしょうかね…? 心配のあまり私も出家しそうになってしまいましたが、自分は無宗教だったと気づいて踏みとどまった次第です。
◆音もなくふいに現れた店員にビクーッ!
この時、私は本を読みながら、「何かのネタになるかも!?」と、思わず内容をメモってしまっていました。すると、私が奥まった席に座っていたにも関わらず、いつの間にかスッと店員さんが横に立っていて
「申し訳ありませんが、書き写しはご遠慮願います。この場で消去してください」と……。これに関しては、完全に私がマナー違反なので反省すべきなのですが、音もなくふいに現れた店員さんには、かなりビクーッ! となってしまいました。正直、怖かったよ……。
その後は本を読むのをやめ、店内をこっそり観察。会話している人は誰もいませんでした。みなさん本を読んでるか、PCを持ち込んで作業してるか。客層は年齢も性別もバラバラで、何をしてる人たちなのか計りかねる感じ。
静かすぎて怖いくらいですが、もともと一人で来るべき場所のようですし、ブックカフェってどこもこんなもんですよね。本は基本的には、幸福の科学寄りのものばかりでしたが、読み放題というのはいいですよね。
1時間ほど滞在して店を出ました。正直、行ったら勧誘とか洗脳されるんじゃないかと最初はかなりビビってましたけど、特に何もされませんでした。このカフェ一人で行くならわりと使い勝手がいいかもしれません。人待ちの時には本が暇つぶしになるし(霊言本でよければ)、集中して作業したい時なんかも静かな空間なので悪くないかも。
というわけで、潜入してみて感じたことは、「うん、なんだかいいカフェかもしれない」ってことですね。ただ、やっぱり特定の宗教に則った場所ではあるので、ちょっと普通のカフェとは雰囲気が違うのも事実です。お立ち寄りの際はすべて自己責任ということで。
<TEXT/女子SPA!編集部>
女子SPA!
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