ドライマウスの予防と対策
ドライマウスとは、さまざまな原因によって唾液の分泌が減少してしまった状態。唾液には、細菌の繁殖を予防したり、口の中の動きをスムーズにするなど、さまざまな役割があるため、減少すると、虫歯の多発・歯周病悪化・口臭・入れ歯が擦れることによる痛み・味覚異常・嚥下(えんげ)がしにくくなるなど、いろいろな症状を引き起こします。
- ドライマウスの主な原因
-
- 口呼吸
- 良く噛まない
- タバコやカフェインの摂りすぎ
- 水分摂取不足
- 歯磨き剤の過剰使用
- 加齢
- 薬物の副作用(利尿剤や降圧剤、抗うつ薬、抗不安薬、抗パーキンソン薬)
- ストレス
恵生会でのドライマウス対策
当グループでは、その主な原因に応じたドライマウス対策として、下記のような指導を行っています。
1. 口呼吸が原因と思われる場合
市販の鼻腔拡張テープの利用、耳鼻科受診、就寝時の姿勢(上向きに寝ない)などを指導します。
2. 良く噛まないことが原因と思われる場合
唾液分泌のポンプとなる筋肉を鍛えるため、顔の体操やマッサージをお勧めしています。ペットボトルを口にくわえて口の周りの筋肉を鍛えたり、大きく口を動かす「イー・ウー」「パ・タ・カ・ラ」といった発生訓練も効果的です。
3. タバコやカフェインの摂りすぎが原因と思われる場合
タバコやお茶、コーヒーは利尿作用を持っているため、体全体の水分不足や乾燥につながります。その結果、ドライマウスの原因にもなってしまうので、摂取をほどほどに控えるように指導します。
4. 水分摂取不足が原因と思われる場合
食間に1ℓ以上水分を補給するようにお勧めしています。
5. 歯磨き剤の過剰使用が原因と思われる場合
通常の使用量を確認し、ほんの少しで磨くように意識することや、または、歯磨き剤なしで磨くことをお勧め・指導しています。
6. 加齢が原因と思われる場合
食前に「だ液腺マッサージ(下図参照)」を行うと、食事の呑み込みがスムーズになります。また、保湿ジェルの使用や唾液分泌を促す方法(ガムを噛む、レモン水で口をすすぐ、1~2cmくらいの大きさに切ったダシ昆布を口に含んでおくなど)も、指導・お勧めしています。
7. 薬物の副作用が原因と思われる場合
薬を処方している内科担当医に相談することをお勧めしています。
8. ストレスが原因と思われる場合
朝昼晩の食事を規則正しくとり、ウォーキングをしたり、お風呂にゆっくりつかるなど、リラックスすることにより自律神経のバランスを整えるよう、指導・お勧めしています。
一度お試し下さい
ぜったい改善したいソニッケアープラチナ