大阪府豊中市の国有地を取得した学校法人「森友学園」の籠池泰典理事長が9日、小学校の建設現場に入った。府教育庁による現地調査に応じるため。籠池氏は敷地内で取材陣に対して、「私学審議会の認可妥当という結論が出たため、国有地を定期借地し、その後買収した。そしていま、(小学校の)建築が進んでいる」などと説明。「この学校を開設させて欲しい」と話した。

 国会で議論が続いていることに、「国会で疑念が出てきたという野党の議員がいるが、ほかに言うことがないのか」と批判。「国有地のことと小学校の認可のことは別々の話なのに、一緒くたになってみなさんが私を追いかけてきた」とも語った。学園側が大阪府の私学審議会に虚偽の報告をしていた可能性が指摘されていることについて報道陣から問われたが、質問には答えなかった。

 同学園が運営する幼稚園で園児に教育勅語を暗唱させていたとされるが、籠池氏は「教育勅語がどうして悪い。何かことがあったときは自分の身を捨ててでも人のためにがんばりなさい。そういう教育勅語のどこが悪い」と訴えた。