永井「今度は僕も」　Ｆリーグ初Ｖの兄に対抗心

　Ｊ２の名古屋グランパスのＦＷ永井龍（２５）が、フットサル選手の兄・義文（２９）＝シュライカー大阪＝に対抗心を燃やしている。尊敬する兄が４日にＦリーグで初優勝に輝き、自身もＪ２優勝をあらためて意識。兄に負けない活躍を誓った。チームは８日、愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで練習した。

　最も身近な存在が、永井の闘志をかき立てている。シュライカー大阪を初優勝に導いた４歳上の兄・義文だ。

　「お互いに意識し合っているライバル。兄が結果を残せば、自分も負けられないと思わせてくれる存在です」

　異なる競技で競い合う永井兄弟は、「周りから気持ち悪がられる」ほど仲がいいという。頻繁に連絡を取り、ツイッターで互いの活躍を投稿し合うこともしばしば。しかも、兄弟の交流は大事な試合中でも行われる。４日のＦリーグ、優勝を決めた一戦で先制点を奪った兄は、中継カメラに向かって『見てるか、龍！』と叫んでいた。録画でこの試合を見ていた永井は「思わず何回も巻き戻しましたよ」と笑顔を見せた。