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【ドラニュース】

翔太、開幕ローテへ進化

2017年3月9日 紙面から

中日−巨人 先発し、6イニングを5安打1失点と好投した鈴木=岡崎市民球場で(武藤健一撮影)

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 4試合ぶりの勝利は劇的だった。中日は8日、巨人とのオープン戦(岡崎)に4−3で逆転サヨナラ勝ち。ドラフト2位新人の京田陽太内野手(22)=日大=が9回1死満塁から決勝の2点二塁打を放ち、あと1本が出ずに喫した3連敗のモヤモヤを打ち破った。投げては先発ローテーション候補の鈴木翔太(21)が6イニング1失点と好投した。

 反省と成長。その相関関係を、マウンドで結び付けた。シーズン開幕の相手となる巨人打線に、ここぞで持ちこたえる。「自分のボールを投げれば抑えられるのが分かった」。先発の鈴木は淡々と、しかし、はっきりとした口調で言った。

 克服すべきテーマは「我慢」。前回1日の日本ハムとのオープン戦(札幌ドーム)では、0−0の展開から先制を許した。5イニングで2失点で試合はつくったものの、森監督は負けない投手として一皮むけることを求めていた。

 中6日で迎えた岡崎市民球場。1回に先頭・立岡の二塁打をきっかけに失点したが、1死一塁で迎えた阿部はフォークで空振り三振に。相棒の木下拓が二盗を封じ、併殺で切り抜けた。2回に味方打線が同点に。こここからが、昨季10勝の巨人・田口との我慢比べだった。

 3回1死満塁の窮地で、長野をスライダーで遊ゴロ併殺打に。続く4回は1死一、二塁から、ギャレットを低めのフォークで思惑通り二ゴロ併殺打に仕留めた。「目の前の打者ひとりずつ打ち取ることだけを考え、ピンチでも最後は低めに投げられていた」。平常心のたまものだった。

 6イニングで4併殺。最速142キロの威力は計80球投げても最後まで衰えなかった。ただ、打者23人のうち16人が初球でボール。カウントを悪くした結果の5安打4四死球の1失点に「まだまだ上のピッチングはできる」と自らに言い聞かせる。

 

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