【巨人】立岡、開幕二塁へ“飛びつく！”「結果を出したい気持ちが強い」

　◆オープン戦　中日４ｘ―３巨人（８日・岡崎）

　勢いよく飛びついた。４回２死の二塁守備。立岡は一、二塁間のゴロをダイビングキャッチし、素早く体を起こして一塁へ送球した。

　「まぐれです。自分の立場では、『どこをやりたい』とかではない。二塁で使ってもらっているので、そこで結果を出したい気持ちが強いです。ベンチが安心して見ていられるように、試合で通用するような練習ができれば」

　今年は本職の外野を離れ、二塁手としてキャンプやオープン戦に臨んできた。器用にこなす一方、井端内野守備走塁コーチからは「捕れなくてもいいから飛びつけ。飛びつけないと士気も下がる」と指摘され、村田ヘッドコーチからも「淡泊じゃアカン。もっと執念を見せろ」と尻をたたかれた。この日はダイビングキャッチを含め、７度の守備機会を完璧にクリア。井端コーチは「やっと飛びつけた。今日みたいな守備だと、投手から信頼される」とうなずいた。

　１番に入って攻撃力も見せた。初回先頭で中堅右に打ち返すと、相手中堅手が捕球にやや手こずるのを見逃さず、二塁へ。３回と８回には巧みなバットコントロールで左翼前へ運び、３打数３安打１四球。全４打席で出塁し「ボールの見極めができているので、これを継続して、たくさん出塁できるようにしていきたいです」。高橋監督も「今日はもう最高だと思いますし、これくらいやってくれると楽しみ」と評価した。二塁は、ＷＢＣに出場中のクルーズのほか、マギーを起用する可能性もゼロではないが、簡単に引き下がるつもりはない。（尾形　圭亮）