包茎手術で保険が適用になるケース
真性包茎、カントン包茎は保険が適用される
真性包茎やカントン包茎は日常生活、性生活において支障をきたします。後述しますが、真性包茎やカントン包茎は日常生活で清潔を保つのが難しく、病気の原因ともなります。そのため、保険の適用範囲として認められているのです。
包茎の治療は手術にて行われます。保険適用による負担額はおよそ1~3万円程です。包茎は男性にとって深刻な悩みであるのと同時に、ある種の病気でもあるのです。早めに治療を受けるのに越したことはありません。
仮性包茎は保険の対象外
仮性包茎は自分の意志で亀頭を露出させることが可能なため、洗浄によって清潔を保つことも容易で、性行為の際にも特に支障をきたすことがありません。そのため、仮性包茎の場合は、残念ながら保険の適用範囲外となってしまいます。
日本人男性の約5~6割は仮性包茎とだ言われています。仮性包茎は珍しいものではないのです。しかし、個人の価値観から仮性包茎を嫌う男性も多いです。手術を受けようと考える方も多くおられます。その場合、手術費用は全額自己負担となります。
手術費用は治療を受けるクリニックや手術方法によっても異なりますが、10万円以上の出費を覚悟しておいた方がよさそうです。
美容外科クリニックでは保険が適用されない
真性包茎、仮性包茎、カントン包茎と、包茎の種類を問わず、美容外科クリニックでの手術では保険が適用されません。美容外科で行われる治療はすべて整形手術とみなされるため、全額自己負担となってしまうのです。
しかし、治療痕の残りにくい手術方法を自分で選択できるメリットもあるため、保険が適用されるタイプの包茎の方にも美容外科クリニックでの手術をお勧めする場合もあります。
真性包茎のデメリット
病気にかかりやすい
真性包茎の最大の問題は、亀頭を洗浄できない点です。人の皮膚は定期的に洗浄し、清潔を保たねばなりません。不潔な状態が続くと、皮膚が炎症を起こしたり病気になりやすくなってしまいます。
亀頭も、例外ではありません。むしろ、亀頭は老廃物や蒸れによって不潔になりやすい場所です。特に、真性包茎の亀頭は細菌が好む温度、湿度、などの条件が整っているため、病気のリスクの観点から非常に危険な状態と言えます。
真性包茎は炎症を繰り返すことで、最悪の場合には陰茎癌の発症につながる場合もあります。そうなると、ペニスを失うことにもなりかねません。
ペニスの発達不良につながる
亀頭を覆う包皮は、亀頭を圧迫し成長を阻害する場合があります。特に真性包茎の場合は、包皮が亀頭を常に覆った状態であるため、亀頭は常に圧力を受け続けます。
その結果、亀頭が十分に発達できず「先細り」と呼ばれる形状になることがあるのです。先細りとは、その名の通り亀頭が小さく、ペニス全体を見ると根元から先端にかけてどんどん細くなるような形のことです。
これには、性交渉の際に女性に十分な刺激を与えられないデメリットがあります。
女性にも悪影響があるかも
女性への悪影響とは、主に性交渉の際に発生します。先述の通り、真性包茎のペニスはどうしても不衛生になりがちです。真性包茎の方が性交渉をするということは、不衛生なペニスを女性の膣に挿入するということです。
膣は非常にデリケートで、不衛生に弱い場所です。雑菌に汚染されると、炎症を起こす危険性があります。最悪の場合は、子宮頸がんの原因ともなるのです。
自信が持てない人も多い
ペニスは時に男性の象徴として扱われます。その意識は多くの人の心の中に根付いています。そのため、ペニスの形や大きさなどで深刻に悩む男性がおられるのです。
真性包茎も、精神的な悩みを引き起こす要因の一つです。どうしてもほかの男性に劣等感を感じてしまう、女性に積極的になれないといった、自信が持てない原因となるのです。
放置は真性包茎の悪化を招く
真性包茎の放置は、包茎の悪化を招きます。亀頭が炎症を起こした際に包皮と癒着してしまい、治療が困難な重度の真性包茎となることがあるのです。
真性包茎の治療は、健康面・性生活の面・精神的な面でメリットがあります。放置せずに早期の治療に踏み切りましょう。
中高生だけど真性包茎が気になる
未成年の手術には親の同意が必須
中高生でも包茎手術は受けることができます。しかし、その際には親の同意が必須となります。
多感な時期であるため、なかなか親には相談しづらいとは思います。
そこで選択肢となるのが、
- 親に同意を求める
- 成人するまで治療を我慢する
- 包皮を広げるトレーニングをする
のいずれかになります。どうしても親に同意を求めることができない場合は、包皮を広げるトレーニングをすることをお勧めします。方法は、包皮の口を手か専用の器具を使って伸ばすだけです。
亀頭と包皮が癒着している重度の真性包茎の場合はこの方法では治療できません。しかし、包皮の口が狭いという理由の真性包茎であれば完治する可能性があります。また、たとえ完治しなくとも、亀頭の洗浄ができるようになる程度の効果が得られるかもしれません。
例え真性包茎でも、軽度であれば治療の際にも楽です。トレーニングによって真性包茎を徐々に改善、症状の維持をしながら成人になるまで待つのも1つの手でしょう。
まだ成長の余地がある
ペニスの成長はおよそ18歳まで続くと言われています。そのため、中高生の包茎の悩みは今後の成長によって改善する見込みは大いにあります。
特に、中学生はまだ焦る段階ではないでしょう。今後の成長がまだ十分に残されています。しかし、高校2~3年生なって真性包茎が改善される気配がなければ、何かしらの対策をした方が良いかもしれません。
真性包茎のまま放置していると、亀頭が十分に発達せずに先細りになってしまう可能性もあります。
病院とクリニックどちらに行くのが良いか
泌尿器科による手術内容
泌尿器科で手術を受ける最大のメリットは、保険が適用されることです。そのため、手術費用の負担額を最小限に抑えることができます。
泌尿器科でよく行われる手術は「環状切開」という手法です。これは、包皮を輪切りにして亀頭を露出させる、シンプルで失敗の少ない手術方法です。しかし一方で、傷跡が残りやすいというデメリットがあります。
美容クリニックによる手術内容
美容クリニックで行われる手術は、整形手術に近いものになります。患者の意見を尊重し、傷跡が残りづらい手術方法を選択することができます。
例えば、美容クリニックで行われる手術の代表「亀頭直下埋没法」は、残った包皮を亀頭のそばに縫い付けることで傷跡が目立たないように仕上げます。しかし、これらの手法は医師の高度な技術を要するため、クリニック選びは慎重に行う必要があります。
また、自由診療扱いのため、保険が適用されず治療費の負担は泌尿器科での手術よりも重くなってしまいます。
まとめ
ABCクリニック
ABCクリニックは安い費用で良い治療をモットーにしているクリニックです。安さで目立つ部分もありますが、法律で定められている基準以上の無菌対策を行うなど安全対策も万全です。施術後のフォローもとても丁寧なことで知られています。ペニスに関する悩みでABCクリニックの治療に相談したい方は全国にクリニックがありますので一度足を運んでみることをオススメします。
オススメ
真性包茎の治療は可能な限り早めに終わらせておくのが良いでしょう。
その際に、泌尿器科、美容クリニックのどちらで治療を受けるか悩むこともあるかと思います。選び方の基準は、予算に限りがある場合は泌尿器科、手術後の見た目にこだわる場合は美容クリニックというように考えましょう。
美容クリニックでの治療を考える際には、事前にクリニックの信頼性を確かめてから足を運びましょう。美容クリニックには、稀に法外な金額を請求してきたり、医師の技術が未熟であるなど、悪質なものもあります。治療を受ける場所選びには慎重になりましょう。