トラウマを治療する必要のある相談者方にはまずこのEMDRの治療法から説明します。自分のためにもメモ的にまとめてみました。今日の記事は相談者の方には少し難しいかもしれません。もっと私の中で近い将来わかりやすい言葉に変えてお伝えしていきますね。
アバウトにとらえるには何度も紹介していますがこちらが参考になります。
NHKクローズアップ現代 トラウマ最前線に取り上げられたEMDRです。
http://www.nhk.or.jp/gendai/articles/3445/1.htmlEMDRについてEMDR学会の説明から抜粋しましょう
EMDRとは
EMDR(Eye Movement Desensitization and Reprocessing:眼球運動による脱感作と再処理法)は、PTSD(心的外傷後ストレス障害)に対して、エビデンスのある心理療法です。さらに、他の精神科疾患、精神衛生の問題、身体的症状の治療にも、学術雑誌などに成功例がしっかり記述されています。
1989年にアメリカでFrancine Shapiroという臨床心理学者が発表して以来、今日までに全世界で40,000人以上の心の専門家(精神科医、臨床心理士など)がこの方法のトレーニングを受け、2,000,000人以上の人が治療を受けています。
Francine Shapiroはトラウマになった出来事を思い出しながら眼球を左右交互に動かすと、苦痛が和らぐことを発見しました。
カウンセリングをしながら、眼球を左右に動かしたり、 手に振動を与えるなどの方法で、 患者に左右交互の刺激を与えます。
その刺激により、トラウマを思い出す時に生じる強い苦痛が弱まってきます。
トラウマを完全に忘れさせる というわけではなく、思い出してもパニックになったり感情が高ぶらないよう距離をとれるようにするものです。
トラウマとなった情景を漠然と思い浮かべるだけで処理できるので、真正面からトラウマと向き合うこともなく、言葉にする必要もありません。
また、自分の感情などをうまく言葉にできない子どもや発達障害の人たちなども大丈夫です。
WHO(世界保健機関)では、「患者の負担が最も少ない治療法」としてEMDRを推奨しています。
日本でも1500名以上の専門家がトレーニングを終えました(2012年5月時点の話です。今はもっと増えています)。
日本EMDR学会のホームページでは、
治療者のリストが掲載されています。
EMDRを受けてみたい方は参考にしてください。
EMDR治療者リスト一覧デメリットは保険がきかないから、一回カウンセリング費用が1万円から2万円かかることです。それ聞いただけでやめる相談者さん多いです。でも、ロジャース派の傾聴カウンセリングより、かかる時間が短期間ですむはずです。
こちらも参考にしています
うつ病を克服するブログそれから、有難いことに私のカウンセリングを希望してくださる方々がいてくださり、時々問い合わせをいただいておりますが、
基本はこのブログからは相談は受け付けておりません。はじめは、カウンセリングルームのブログとして始めたのですが、どうも私の表現力がなく、文章力もないせいか私のカウンセリングについてうまく伝えられてる感じがないのです。相談者さんにもブログで感じる私と直接カウンセリングしている私と違うところを感じると言われることもあります。そういうわけで、私のカウンセリングを希望していただいて大変有難いのですが、こちらでは受け付けておりません。
こちらのブログは私の好きなことを書きながら、みなさんにとってまだまだ敷居の高いカウンセリングを身近なものにできたらと思っています。そういうことなのでよろしく!
次の記事ではやはりトラウマカウンセリングのFAP療法について説明したいと思います。これを、始めた大嶋先生の本はたくさん出てきたけれど、論文にできたのかなあ?論文にするのは難しいと聞いていました。とても不思議な方法です。でも、私のカウンセリングと似ているところがあります。
大嶋先生のブログはこちらです。
http://insight-fap.jugem.jp/