おすすめの投資本をたくさん取り上げてきましたが
書評をやりたいというのがブログ開設の1つの動機でした。おかげさまで記事を重ねることができ、多くの良書を取り上げることができています。
そればかりではなく、このごろでは私が読んだことのなかった本を紹介していただくといううれしいことも、しばしばあります。ブログというのは双方向性があり、書き手と読み手がともに高め合えるという良さがあります。
ところで、私が読む中でおすすめする投資本というのはパターンが決まっています。
おすすめの投資本の条件とは
良い投資本とは、いくつか条件があります。
- 長期投資の有用性について書かれている
- 誰もができる投資術、つまり再現性がある
- 小型株よりも大型株やETFを多く取り上げている
こういうことです。前に取り上げた、「歴戦の米国株ブロガーおすすめの投資本10選」や私選の記事はだいたいこの条件に沿ったものになっています。多くの本は言ってしまうと大きな差異があるわけではなく、最適解も近いものです。
それでも飽きることなく読めてしまうのは、筆者の経験に裏打ちされた重みある言葉や、重厚な各種データに新たな発見を見いだせるからです。
おすすめの投資本だからと言って、万人に受けるわけでなない
ただし、おすすめの投資本だからと言って当然ながら万人に受けるわけではありません。これは、読み手の投資スタイルによると言って良いでしょう。
例えば、以下のような知識を求めている場合は、私がおすすめする投資本はそぐわないということになります。
- 短期値幅取りのやり方
- テクニカルの見かた、読み方
- うねり取り
まあ、言葉が違うだけで似ているのですが3つだと語呂が良いので並べてみました。こういう投資手法を求めるならば、今までおすすめしてきた投資本では期待に応えることが難しいということになります。
あまり紹介はしていませんが全く違う考え方の投資本もなるべく目を通すようにしています。なぜかというと、気に入った考えや投資手法の本ばかり読むと、視野が狭くなる気がするからです。
違う投資手法でも、相場環境が変われば納得できる主張に変わる可能性もあります。そのため、「奇貨居くべし」という考えで稀に購入することもあります。「だれでもできる投資術」を追求しつつも、それに沿った本だけを読み続けるのも違うのかな、と思っています。
不確実なものに大切なお金をつぎ込むことが投資
そもそも、投資とは不確実な要素を多く含みます。未来という誰もが知りえないことに、お金という大切なものを投下する。不確実なことに大切なものをつぎ込む。これが投資です。
そのため、だれもが自分の投資行動を理論的に支えてくれる存在を欲します。それは本であったり、セミナーの講師であったり、それはさまざまです。これを意識しているうちは良いのですが、知らず知らずのうちに、他を許容できなくなってきます。
そのほうが居心地が良いからです。そして、安心感が得られるからです。ぶれない投資手法は大切ですが、いろいろな考え方や投資手法にも触れる機会は持っておきたいですね。
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投資ブロガー6人による推薦図書。
考え方が好きな本。
最強の3冊。