8回、リードを許す試合展開に厳しい表情で試合を見つめる韓国の金寅植監督(右から2人目)ら=ソウル(ゲッティ=共同)【拡大】
ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)1次リーグA組の韓国は7日、初の自国開催とながらオランダに0-5で敗れ、開幕2連敗。2大会連続の1次リーグ敗退が濃厚となった。8日にオランダが台湾に勝てば、2次リーグ進出が消滅する。
韓国の地元紙は8日、屈辱の事態を悲観的に報じた。朝鮮日報日本語版(電子版)は「『史上最弱』韓国代表が連敗、2大会連続第1R敗退濃厚」の見出しを掲載。「国際大会で華麗なる戦績を挙げてきた韓国がこのように無気力な試合ぶりを見せたことにファンも驚いている」と報じた上で、「エース級投手がけがで離脱、野手でも大リーガーが抜け、『史上最弱』と言われたが、負けそのものよりも試合内容があまりにも良くなかったことが問題だという声が多い」と伝えた。
苦戦の理由について「第1回・第2回大会の韓国代表はWBCに焦点を合わせて体をあらかじめ作ったが、今回の代表チームはWBCではなく韓国プロ野球リーグの公式戦に重点を置いているようだ」という関係者の話を掲載している。
中央日報日本語版(電子版)は「韓国は泣いて日本は笑った」との見出しで、侍ジャパンの白星発進を報じた。
また、「簡単に勝てるチームはない…世界大会の変化に対応できない韓国」のタイトルで、苦戦を分析。「2000年代半ばまで世界最強として君臨していたキューバはトップ圏から遠ざかった。米国は過去3回のWBCで一度も優勝していない。むしろドミニカ共和国、プエルトリコ、メキシコなどがメジャーリーグのスター選手を集めて優勝を狙っている」とした上で、「絶対強者は存在せず強者と弱者の境界が薄れている世界野球の中で、韓国は変化の流れに対応できず徐々に中心から遠ざかっている」と伝えた。