8日
20時21分

マレーシア、北朝鮮労働者37人を不法滞在などの疑いで逮捕
金正男(キム・ジョンナム)氏殺害事件をめぐるマレーシアと北朝鮮の対立は深刻化しています。7日、マレーシア国内にいる北朝鮮労働者37人が不法滞在などの疑いで逮捕されました。マレーシアの北朝鮮大使館前からの報告です。
マレーシアと北朝鮮はともに、相手国の国民の出国を認めないという強硬措置をとっていて、北朝鮮大使館前では、マレーシア警察が24時間態勢で人や車の出入りを監視しています。
金正男氏殺害事件をめぐっては、マレーシア警察がすでに北朝鮮に戻ったとみられる4人の容疑者のほか、二等書記官ら3人の行方を追っています。これに反発した北朝鮮が捜査批判を繰り返したことから、友好だった両国の関係は急激に悪化しました。
7日は、マレーシア当局が観光目的で入国し、サラワク州の建設現場などで働いていた北朝鮮労働者37人を不法滞在などの疑いで逮捕しました。この地域の北朝鮮労働者はおよそ170人で、ほかにも不法就労者がいるとみられることから、北朝鮮にとっては「外貨獲得」の面で打撃となりそうです。
マレーシアのナジブ首相は8日、北朝鮮国内にとめおかれ、いわば「人質」となっているマレーシア人11人について、「生命の危険にはさらされていない」との認識を示しました。その上で、「我々には事件の捜査に責任がある」と述べ、一歩もひかない構えをみせています。
北朝鮮大使館内には、逮捕状がでている高麗航空職員と、重要参考人の二等書記官がいるとみられます。しかし、国際条約で、警察が中に立ち入ることはできません。大きな壁を前に、マレーシア側のいらだちは、日増しに高まっています。(08日18:38)























































































































