「マネキンフラッシュモブ」禁止命令取り消す判決 横浜地裁

「マネキンフラッシュモブ」禁止命令取り消す判決 横浜地裁
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神奈川県海老名市が、市が所有する通路でマネキンなどにふんする「マネキンフラッシュモブ」というパフォーマンスを行ったグループのメンバーに対し、今後、同じような行為を禁止する命令を出したのは違法だとして、グループのメンバーが市を訴えた裁判で、横浜地方裁判所は「歩行者の通行に影響を与える行為だったとは言えない」として、市の命令を取り消す判決を言い渡しました。
去年2月、神奈川県海老名市の海老名駅前の市が所有する通路で、およそ10人が政府を批判するプラカードを掲げて、マネキンにふんして数分間静止してポーズを取る「マネキンフラッシュモブ」と呼ばれるパフォーマンスを行いました。

市は「条例で禁止された集会やデモにあたる」として、メンバーの1人に対し、今後、同じようなパフォーマンスを禁止する命令を出したのに対し、メンバーなどが「市の命令は表現の自由を過剰に規制する憲法違反だ」として、去年、命令の取り消しなどを求めて訴えを起こしていました。

8日の判決で、横浜地方裁判所の大久保正道裁判長は「今回のパフォーマンスは短時間のもので、歩行者の通行に影響を与える行為だったとは言えず、条例で禁止されている集会やデモにはあたらない」と指摘し、市に対し命令の取り消しを命じました。

判決のあと原告や弁護団が会見し、「今回の判決を市側は重く受け止めてほしい」と話していました。

また、海老名市の内野優市長は「現時点では判決の詳細を把握していない。今後は弁護士と相談し検討していきたい」とコメントしています。