韓国への終末高高度防衛ミサイル(THAAD)配備に反発する中国が、韓国への旅行観光商品の販売禁止や中国国内のロッテマート不買運動など韓国たたきを強めていることに関連し、韓国国内でも民間レベルでさまざまな対応が出始めている。
このところインターネットやソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)には「うるさかった中国人観光客がいないので快適だ」など反中感情を露わにした書き込みがあふれている。ツイッターでは3日「South Korea: Safe, Clean, Calm, No Chinese. 安全できれいで静かで中国人のいない韓国にいらっしゃい」という書き込みが見られた。「韓流禁止令によって中国人観光客が減った今、お勧めのスポット」としてソウル市内の明洞、仁寺洞、東大門などを勧める書き込みもある。
このような書き込みが人気を集めると、ネットでは「(中国人が)来たくて(韓国)観光に来ていたのに、(中国が)なぜ恩恵を施しているかのような態度を取るのか意味が分からない」「今が朝貢時代だというのか」「中国人が来なければ、ほかの外国人観光客が増えるだろう」「韓国に来ないつもりなら、PM2.5も来るな」など中国の反韓感情を皮肉ったコメントが相次いだ。
実際、一部の中国人観光客の非常識な振る舞いはこれまで韓国で何度も指摘されてきた。昨年はソウル・東大門周辺で信号無視や横断歩道以外の車道を横切るケースの59.5%が中国人だと警察署が発表したほか、今年2月には済州国際空港で中国人たちがごみを大量にまき散らすことが問題となり、中国政府が「文明旅行指針書」を配布するなどキャンペーンを行っていた。