21日午後2時40分ごろ、和歌山市西浜の岸壁で点検中の波浪計が爆発し、内部で作業をしていた日立造船社員の石田俊宏さん(31)が全身にやけどを負って死亡、別の1人も顔をやけどするなどの重傷を負った。
和歌山県警和歌山西署は、波浪計のバッテリーが爆発した可能性があるとみて詳しい原因を調べている。
同署や消防によると、石田さんが内部にあるバッテリー室の扉を開けたところ、爆発したという。波浪計の外には国土交通省の職員ら3人がいたが、けがはなかった。
波浪計は直径約5メートル、高さ約15メートル。同省が和歌山県白浜町の沖合に設置していたが、昨年12月に電源システムに故障があるとして和歌山市内に運ばれ、製造元の日立造船の作業員が21日から点検していた。〔共同〕