英フィナンシャル・タイムズ電子版は8日、ソフトバンクグループが英アーム・ホールディングス株の一部について近く発足させる投資ファンドに移すと伝えた。実質的に、グループ内で保有株を分散する。
ソフトバンクはFTの報道について「コメントできない」としている。新ファンドの意思決定は、ソフトバンクの投融資委員会を経由せずロンドンを拠点とするチームが行う。
ソフトバンクグループは昨年3兆3千億円で英アームを買収、完全子会社化した。FTによると、ソフトバンクは保有株のうち約25%相当分を近く立ち上げる投資ファンド「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」に移す。
同ファンドは総額10兆円規模でサウジアラビアと共同で立ち上げる。ソフトバンクは同ファンド経由で新たに米医療系ベンチャーなどに出資するほか、すでに出資している企業の保有株を同ファンドに移す方針だ。ソフトバンクの投資戦略の受け皿となる。
ソフトバンクはすでに出資している米衛星通信ワンウェブを米同業インテルサットと合併させる計画で、合併新会社の保有株は新ファンドに移す。スナップディールやオヨ・ルームズ、オラなどインドの出資先への増資も新ファンド経由で行う方針だ。
新ファンドにはほかにアラブ首長国連邦アブダビ政府系ファンドが参加する。米アップルや米クアルコムなども加わる。新ファンドは英ジャージー代官管轄区に登記する。