ネット通販大手のアスクルは7日夜、埼玉県三芳町の物流倉庫で2月中旬に発生した火災に関する近隣住民向けの説明会を開いた。岩田彰一郎社長が住民らに陳謝した。説明会終了後、岩田社長は日本経済新聞の取材に対し「(被災した倉庫は)建て替え、移転ともに検討中」と話した。倉庫で働いていた従業員の雇用は「維持する」と明言した。
アスクルによると、三芳町の倉庫では火災発生時点で約760人が働いており、近隣住民も含まれていた。岩田社長によると、従業員は三芳町からアスクルの他の物流施設にバス移動し、勤務することを検討中という。倉庫火災による損失額は「確定していない」とした。
住民説明会には約70人が参加した。アスクル側は、火災による周辺環境への影響について調査中であることや、近隣住民が指定会場で医師による検診を受けられることを説明した。