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【プロ野球】

<WBC>菊池ビッグプレー 青木は背面キャッチ

2017年3月8日 紙面から

日本−キューバ 1回表無死一、二塁、セペダの打球を好捕する菊池(高橋洋史撮影)

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◇1次リーグ 日本11−6キューバ

 忍者たちの競演が、侍ジャパンの白星発進に花を添えた。広い守備範囲としなやかな身のこなしで、“赤忍者”の異名を取る菊池と、メジャー挑戦1年目に“ニンジャ”と愛称を付けられ、5年間海外で経験を積んできた青木が、随所に光る守備で、チームを勇気づけた。「独特の緊張感の中、初回の菊池のプレーは大きかった」。お立ち台で第一声、小久保監督が賛辞を贈った。

 初回に2番・アヤラの三ゴロを松田が弾いて無死一、二塁のピンチを招いた直後、菊池が右前に抜けようかというゴロをさばいて併殺を完成。「自分のプレーができた。飛んできたから取っただけ」。菊池はサラリと言ってのけたが、味方の失策を帳消しにして、初回の失点を防いだビッグプレーだ。

 青木の見せ場は4回だった。5番・サーベドラの大飛球に全力疾走で追い付くと、ジャンピングキャッチで倒れ込み2回転。3回にも、ジャンプでフェンスに激突しながらアヤラの飛球を捕り、中越え適時打になる打球を犠飛に食い止めた。先発・石川は「野手の方々に助けられ、心強かった」と最敬礼だ。

 試合前、ミーティングで青木は「プルーブ・ユアセルフ・ライト(自分が正しいことを証明しろ)」という言葉を同僚に送った。メジャーのスーパースター、ロビンソン・カノ(マリナーズ)が「自信を持て」とチームを鼓舞するために使っていたセリフ。青木自身マイナーに落ちた時救われた言葉だという。言葉だけでなく、プレーでもチームを引っ張った。  (竹村和佳子)

 

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