蹴球探訪
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【プロ野球】<WBC>岡田は見事な火消し 乱調救援陣の中で輝いた2017年3月8日 紙面から
◇1次リーグ 日本11−6キューバ日本が14安打11得点で打ち勝った。1回に筒香の適時打で先制。一度は同点とされたが、4回に山田の適時二塁打で勝ち越し、5回には松田の3ランなどで5点を奪った。その後も追い上げられたが、7回に筒香が2ランを放つなど加点した。先発した石川は4イニング2安打1失点。守備でも青木や菊池が好守で投手陣を助けた。 ◇ 見事な火消し侍だ。魔のイニングになりかけた7回。則本が打ち込まれ、3点差…。そして2死からセスペデスに中前打を浴びたところで、岡田が緊急登板した。 「緊張する余裕がなかったです。それだけ集中できていたということかもしれないですが」。デルガドの初球、スライダーで空振りを奪うと、さらに134キロ直球でファウルにとり、2球で追い込む。1球ボールをはさみ、最後はキレッキレのスライダーで空振り三振に仕留めた。 当初は右打者にシュートを中心に攻めるプランを練っていたが、「手が伸びるところは危ないと思った」。試合展開を考え、スライダーを決め球に選択。「歓声もすごくて気持ち良かった。こういう場所で投げられて幸せです」。体は熱く、心は冷静に−。ベストな精神状態で投げることができた。 ドラゴンズからは投手唯一の選出だが、先輩たちに支えられていることを実感する毎日だ。チームでは末っ子キャラでかわいがられているだけあり、侍ジャパン合流後も、試合に投げる度に大野や田島から無料通話アプリのLINE(ライン)でメッセージが届き、激励された。 「本当にありがたいです。チームを代表するというと大げさですが、頑張りたい」。体のキレが足りないと思えば、合宿の途中で中日の勝崎コンディショニングコーチにも電話。練習メニューを組んでもらった。「いろんな方に感謝です」。みっともないところはみせられない。気合のこもった4球切り。大切な場面で使いたくなるような投球だった。 そんな岡田同様、先発の石川も踏ん張った。緊張感あふれる初戦のマウンドだったが、140キロ台後半の直球と変化球のコンビネーションで4イニング2安打、1失点に抑えた。「ストライクゾーンの見極めが難しく、甘く入った球がありました。変化球もコントロールしきれない部分がありました」。自己採点は厳しめだったが、開幕戦の重圧に耐え、先発の役目を果たした。 (土屋善文) PR情報
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