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会議録
名 第3回八王子市シティプロモーション戦略の推進に関する懇談会
時 平成27年1月30日(金) 午後1時30 分 ~ 3時 30 分
所 八王子市役所 805会議室
参 加 者
秋山順子(青年会議所)、浅野里恵子(八王子市民活動協議会)、榎本幸枝(八
王子商店会連合会)、志村勝(八王子商工会議所)、古本泰之(杏林大学)、堀口
昭典(公募市民)、水野康直(八王子市町会自治会連合会)
事 務 局
伊藤紀彦都市戦略部長、橋本光太郎都市戦略課長、今井明都市戦略課主査、
池田瑠美都市戦略課主事
欠 席 者 氏 名
芦川正明(京王電鉄株式会社)、清野悠太(公募市民)、工藤芳彰(拓殖大学)、
守屋京子(八王子観光協会)
題 八王子市シティプロモーション基本方針(案)について
公開・非公開の別 公開
非 公 開 理 由 ―
傍 聴 人 の 数 なし
配 付 資 料 名
1.次第
2.資料1 シティプロモーション戦略基本方針(案)
3.資料2 シティプロモーション戦略研究プロジェクト成果報告書(概要版)
4.資料3 シティプロモーション戦略の推進に関する懇談会での意見内容
5.資料4 市政モニター結果まとめ
6.資料5 大学生による魅力発見ワークショップまとめ
会 議 の 内 容
別紙のとおり
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1.開会
2.議事
≪報告≫
シティプロモーションプロジェクトチーム
シティプロモーションプロジェクトチーム(A~Cグループ)より研究報告
●Aグループ:配布資料 2-1についての説明
(質疑応答)
【堀口氏】八王子の魅力をどんな手段で伝えていくことを考えているか。
【Aグループ】ホームページの活用や八王子の魅力全集(冊子)などを考えている。
【堀口氏】横須賀市でも、魅力全集の配布をしているようだが、どこで配布しているか。
【Aグループ】市内小中学校で配布している。
【堀口氏】「まちへの愛着」を深めることで定住促進に繋がるのか。まずは家賃や雇用など
の施策が必要ではないか。一般的に20代~30代は地域への愛着が低いと思う。愛着
を醸成する施策に投資しても、リターンが少ないように感じる。
市外に住んでいる人が、町田、八王子、立川がある中で、八王子に愛着があるから八
王子に住むと考えるか疑問である。愛着で住むまちを選ぶ優先度は低いと考える。
【A グループ】本グループでは、市内に住んでいる人に八王子に残ってもらう視点で考え
た。
【堀口氏】若い人が地元への愛着が低いのは当然である。年をとってからは違うが、例え
ば、八王子まつりへ参加するなど昔から住んでいる人は愛着がある。企業がブランドを
作ることを考えると、愛着に注目して力を入れると、打つ手が無限にあって、かえって
手が打てない。数値目標が落とし込めると良い。そうしないと動けない。WEB で何か
やるといっても、もう一歩踏み込んだ方が良い。
【志村氏】ターゲットを何にするのか。20~40 歳代としたことは分かるが、このうち定
住意向を示している人がどんな課題を持っているのか調べる必要があるのではないか。
●Bグループ:配布資料 2-2についての説明
(質疑応答)
別紙
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【水野氏】現在、市役所が出す情報は、各所管が事業ごとに発信しており、所管の情報だ
け(例えば子育てなら子育てだけ)で、横のつながりがなく効率が悪い。庁内で事前に調
整をし、情報発信するべきである。
【Bグループ】私たちが視察に行った足立区でも以前は横断的に市の発行物をチェックす
る部署がなく、同様の課題を抱えていた。今では、シティプロモーション課が庁内全体の
発行物をチェックしている。情報を効果的に発信するには、専門部署が必要であると考え
る。
●Cグループ:配布資料 2-3についての説明
(質疑応答)
【志村氏】
MICE でも八王子の魅力の発信を検討している。八王子には多様な魅力があり、魅力を
1つ2つに絞り込むことが大事と考えている。シティプロモーションを推進するには、「八
王子といえばこれ」といったわかりやすい魅力を提示する必要がある。
また、多様であることから選択可能性があり、どこが弱いかを考えても良い。
【堀口氏】他のグループにも言えることだが、参考とする自治体について検討を深めたほ
うがよい。学園都市であることを考えるなら、たとえばボストンや横浜市など先行都市を
参考にした方が良い。そこで、八王子市とのギャップを見出し、課題を抽出する。最先端
の都市を研究すべき。
≪議事≫
八王子市シティプロモーション
シティプロモーション
シティプロモーション基本方針(案)について
配布資料1についての説明
【事務局】ご説明した基本方針(案)について、皆様の御意見をいただきたいと思う。
【秋山氏】人口の増加促進には、日本人限定ではなく、外国人を増やすという視点がある
のではないか。八王子市には高尾山だけでなく、宿場町から発展した歴史、絹織物、パ
ワースポットなど、外国人を惹き付ける魅力が多くある。外国人向けのシティプロモー
ションをしてみてはどうか。例えば、道路標識に英語表記を加えたり、着物をレンタル
してパワースポットをめぐるコースを作るなど、今までにない発想が必要だと思う。
定住促進については、子育てしやすいまちの推進が必要。保育園の託児時間や、ベビ
ーシッター制度の改善など。今は英語教育のニーズが高い。たとえば地域の外国人と一
緒に遊べるイベントなどがあると良い。大学生の家賃補助や、八王子の企業を勧める相
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談窓口があると、学生の定住促進に結び付くと思う。徳島県神山町では、まちに光ファ
イバーを整備したところ、オフィスが増え、人口が実際に増加した。仮に交通の便が悪
くても、別の代替措置を考えることができると思う。
また、オリンピック・パラリンピック事業は単にスポーツにとどまらず、文化交流な
どの広がりのある展開を持てると良い。
【浅野氏】八王子は市域が広いため、多くの魅力が数限りなくあり、地域に合わせた魅力
を発信どう発信していくかが大事。また、子育ては、行政の支援をし過ぎては親が育た
なくなるため、地域の中での助け合いの精神を育むことも大事だと思う。自己肯定感が
強いなど「生きる力」を育てるまちづくりが必要ではないか。
【榎本氏】自分が八王子に居住した経緯を考えると、八王子そのものに魅力を感じたわけ
ではなく、親が八王子の土地を買ったことが理由。一時期、八王子を離れ、親は戻って
きたが、私は魅力を感じなかったので戻らなかった。例えば、八王子は税金が高いとい
う噂がある。都心に行くにも、まず最寄りの駅に出るまでに時間がかかる。冬は寒く、
夏は暑い。雪が降ると、必ずニュースで八王子が出るので、余計に八王子が寒いイメー
ジが定着するのではないか。また、自然の豊かさが定住する魅力になるのかも不明であ
る。こうした負の部分を払拭していく必要があるのではないか。
八王子の地域資源には浅川、カワセミ、高尾、伝統文化、花街、絹織、大学などがあ
り、八王子は広すぎて、色々な意見を一つにまとめるのは大変である。人口分析はどう
なっているのか。地域ごとに子育てしやすいまち、老人が住みやすいまちなど、地域特
性を踏まえるべきではないか。
【志村氏】現状については、社会動態で転入と転出の差が小さくなったことから、若い人
をターゲットにし、定住促進するということは分かるが、死亡者数が出生者数を上回って
いる状況から、出生者数の減少をどう分析し、どうするかを考えることが重要。子育てし
やすいまちにどう繋げていくかの検討が必要。各地域資源の重要度についても検討が必要。
八王子の多様な産業や大学の交流から生まれるものも八王子の資源のひとつである。「訪れ
たいまち」としては、「観光」などの視点も必要であると思う。
情報発信については、市の施策だけでなく、NPO法人など外部の団体にも、効果的な
魅力発信の手法を伝える必要があるのではないか。MICE 推進室では、ポートランドを横
断的な情報発信の先進事例として参考にしている。オリンピック・パラリンピックの機会
も重要である。
【古本氏】基本方針(案)については、誰に向けて作られているかが不明確。全体として、
「全部やる」という感じになっており、何がやりたいか見えない。
都市間競争では、他の都市と何が違うのか、自然が多い特徴は何処と比べて多いのか。
近隣市である立川市と競争するなら、八王子のどこに優位性があるかの検討を進めるべき
である。例えば 11 万人の大学生が在学していることに、何の差があるのか、差異化を図
る。やっている手法が他市と違うとか、八王子独自のものは何かを探す。他の市とは異な
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る手法の革新性も必要である。八王子をどうしたいかという思い、八王子としてのシティ
プロモーションのコンセプトがないと、総花的になってしまう。
また、卒業後に大学生を八王子に定住させることは困難であるように感じる。そもそも、
大学生は八王子に魅力を感じて居住地に選んだわけではなく、大学が近いから居住してい
るに過ぎない。就職して職場が八王子にないと住まないで引っ越してしまう。そもそも大
学では、卒業する 4 年生を地域に残す取組みをやったことがなく、考えたこともない。
卒業後職場が遠方になっても居住し続ける仕掛けが作れれば、革新的だと思う。例えば
卒業後、同窓会などが大学では行われる。ライフステージに変化が出ているので、定住促
進のプロモーションの機会にしてもよいと思う。
【堀口氏】データの取り方について、大学生をターゲットとするのであれば、22歳まで
のデータがなければ意味がない。既婚者、子育て世代などのカテゴリー別に若年層を分析
することも必要。また、行政区域と生活区域には違いがある点も考慮したほうがよい。通
常居住地の検討時には、市単位ではなく、駅で考えると思う。
また、何を伝えるかについては、大学生の興味、既婚者の興味、子育て層の興味が何で
あるか分析する必要がある。
方針を打ち出す際には、たとえば大学生の数、定住人口数など数値目標を掲げる必要が
ある。
【水野氏】大学の都心回帰により、八王子の大学生は今後減少していく状況にある。大学
生をターゲットに据えても効果は薄いのではないか。20代~30代だけでなく、それ以
外の年代でも八王子に住みたい人はいる。この人たちにも魅力を発信してほしい。
八王子の活性化には、鉄道のない八王子西部を通る鉄道――八王子の中心部~西部~サ
マーランド~あきる野~青梅を結び、他地区から人が八王子に訪れるような広域的な鉄道
が必要だと思う。
「安心・安全のまちづくり」について、例えば、災害時の避難の仕組など町会の協働に
よるソフト面での強化も必要である。八王子は市域が広いため、全体を包括する魅力を打
ち出すのは難しい。個別に良いものを発信していくことが効果的だと思う。
【榎本氏】八王子を「介護のまち」にするのはどうか。都心から高齢者を集め、外国人の
介護分野の雇用を増やしたらよいと思う。
【秋山氏】八王子の大学を卒業して八王子に住んだら家賃補助をしてはどうか。
また、外国人を集めるという視点は大事である。介護分野で外国人の雇用を増やすこと
はすでに国からの方針でも出ている。ただし、町田市も福祉に強いまちで打ち出している
ので、八王子との差異化がつけづらいかもしれない。
【水野氏】ボランティアなどの活力を取り入れていく視点も大事である。また、現在問題
になっている空き家についても、対策が必要ではないか。
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【事務局】様々な視点からご意見をいただきお礼申しあげる。「外国人にとって住み続けた
いまち」という視点は大事である。大学生については、職住近接といった視点で、市内の
魅力ある中小企業を紹介していくことや、八王子に住んで通いたいと思えるまちづくりが
必要である。八王子の多様な魅力をどう発信していくか、こういうまちを目指していくと
いうことを明確に示す必要がある。
【事務局】次回の日程については、現在調整をさせていただいている。次回で最後となる
が、これまでの懇談会の意見を踏まえ、今日お示ししたシティプロモーションの基本方針
(案)を修正したものを提示し、ご意見を伺う予定。
3.閉会
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