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談窓口があると、学生の定住促進に結び付くと思う。徳島県神山町では、まちに光ファ
イバーを整備したところ、オフィスが増え、人口が実際に増加した。仮に交通の便が悪
くても、別の代替措置を考えることができると思う。
また、オリンピック・パラリンピック事業は単にスポーツにとどまらず、文化交流な
どの広がりのある展開を持てると良い。
【浅野氏】八王子は市域が広いため、多くの魅力が数限りなくあり、地域に合わせた魅力
を発信どう発信していくかが大事。また、子育ては、行政の支援をし過ぎては親が育た
なくなるため、地域の中での助け合いの精神を育むことも大事だと思う。自己肯定感が
強いなど「生きる力」を育てるまちづくりが必要ではないか。
【榎本氏】自分が八王子に居住した経緯を考えると、八王子そのものに魅力を感じたわけ
ではなく、親が八王子の土地を買ったことが理由。一時期、八王子を離れ、親は戻って
きたが、私は魅力を感じなかったので戻らなかった。例えば、八王子は税金が高いとい
う噂がある。都心に行くにも、まず最寄りの駅に出るまでに時間がかかる。冬は寒く、
夏は暑い。雪が降ると、必ずニュースで八王子が出るので、余計に八王子が寒いイメー
ジが定着するのではないか。また、自然の豊かさが定住する魅力になるのかも不明であ
る。こうした負の部分を払拭していく必要があるのではないか。
八王子の地域資源には浅川、カワセミ、高尾、伝統文化、花街、絹織、大学などがあ
り、八王子は広すぎて、色々な意見を一つにまとめるのは大変である。人口分析はどう
なっているのか。地域ごとに子育てしやすいまち、老人が住みやすいまちなど、地域特
性を踏まえるべきではないか。
【志村氏】現状については、社会動態で転入と転出の差が小さくなったことから、若い人
をターゲットにし、定住促進するということは分かるが、死亡者数が出生者数を上回って
いる状況から、出生者数の減少をどう分析し、どうするかを考えることが重要。子育てし
やすいまちにどう繋げていくかの検討が必要。各地域資源の重要度についても検討が必要。
八王子の多様な産業や大学の交流から生まれるものも八王子の資源のひとつである。「訪れ
たいまち」としては、「観光」などの視点も必要であると思う。
情報発信については、市の施策だけでなく、NPO法人など外部の団体にも、効果的な
魅力発信の手法を伝える必要があるのではないか。MICE 推進室では、ポートランドを横
断的な情報発信の先進事例として参考にしている。オリンピック・パラリンピックの機会
も重要である。
【古本氏】基本方針(案)については、誰に向けて作られているかが不明確。全体として、
「全部やる」という感じになっており、何がやりたいか見えない。
都市間競争では、他の都市と何が違うのか、自然が多い特徴は何処と比べて多いのか。
近隣市である立川市と競争するなら、八王子のどこに優位性があるかの検討を進めるべき
である。例えば 11 万人の大学生が在学していることに、何の差があるのか、差異化を図
る。やっている手法が他市と違うとか、八王子独自のものは何かを探す。他の市とは異な