特色のある教育
朝の5分間走と体操
お宮の里幼稚園では、雨の日や行事日を除く毎朝に5分間走や体操を行います。毎日継続して運動することにより、身体を動かす事を習慣づけて、基礎体力を身につけていきます。
身体を動かすことに楽しさを感じることが大切ですので、「年長は○周走る」といった目標は立てていません。
自分にあったペースで走ります。そうすることで、黙々と自分で目標を立てて走ったり、友達と楽しく並んで走ったりして子ども達自らが楽しさを見出します。
朝の体操は、5分間走が終わった後に全学年合同で行います。リズムに合わせて身体を曲げる、伸ばす、回す等の動きを取り入れて、身体全体を動かすことにより、身体を動かす楽しさを感じてもらいます。
また、更に週1回(水曜日)運動トレーナーを招いて体操教室を行っています。元気よく挨拶をすることから始め、成長段階(学年)にマッチした運動を楽しく指導してもらうことで適切な“動き”を習得することができ、身体の発達を助長していきます。
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朝の5分間走
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朝の体操
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体操教室
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体操教室
サントレ(サイエンストレーニング)教育
お宮の里幼稚園では、サイエンストレーニング教育(以下、サントレといいます)を取り入れています。
サントレとは「言葉の教育」です。毎日20分間の時間に言葉を“見る”“聞く”“言葉に出す”ことによって美しい言葉を自然と身につけていきます。
-1 何故言葉の教育が必要なのでしょう?
脳科学上では、言葉を使う能力の基礎は幼児期に作られると言われています。
この時期の脳は、input脳とも言われていて、無努力・無負担でなんでも覚え、あとで理解するという脳とのことです。
一方で、この時期が過ぎると output 脳に変化すると言われていて(いわゆる大人が自覚している脳です)理解をした後に覚えるという脳になるそうです。
この input 脳の時期にたくさんの漢字やひらがなに触れて、美しい言葉のシャワーを浴びることが“心”(思考力・創造力)を育むうえで大切であると言えます。
それでは何故言葉が“心”を育むのでしょうか?人間らしい“心”(思考力、創造力)は、頭の前頭前野という部分で形成されています。この前頭前野は、視覚野、聴覚野の両面から刺激するとともに、言葉を得ることによって発達をしていくと考えられているからです。言葉を身につけることは、語彙力はもちろんのこと思考力、創造力、共感力が育まれます。
子ども達は、自分自身の思いが言葉で相手にうまく伝わらないと、行動で表現します。同時にもどかしさからストレスを感じることになります。サントレで語彙力を蓄えることは、情緒の安定にもつながるとも言えます。
-2 サントレとは?
サントレでは、挨拶→姿勢を正す→瞑想→読み聞かせ→声に出して読む(なぞり読み)ことを繰り返し行います。
繰り返し行うことによって脳が活性化され自然と言葉を吸収していけるプログラムになっています。
瞑想は、脳を安定させる効果があります。この瞑想をすることで、自然と子ども達の自己抑制力が育まれていきます。
もちろん、強制的にやらせたりはしません。瞑想時間は何をするのか?を時間をかけてゆっくりと理解を促していきます。
読み聞かせやなぞり読みは、漢字とひらがなで構成されています。「ひらがなも分からないのに漢字なんて早いのでは?」と思われると思います。しかし、幼児期の脳は無努力・無負担で様々なことを吸収するため、どんなに難しい漢字も図形として捉え、楽しみながら吸収していきます。子ども達は漢字を難しいと捉えてはいないのです。お宮の里幼稚園の下駄箱やロッカーのネームプレートは全て名前を漢字で書いています。これを見て驚かれる保護者もいらっしゃいますが、入園してから数日後には誰に教えられる訳でもなく、子ども達は自分のロッカーが分かります。
漢字を図形と捉えていて、自分の名前が分かるようになるからです。サントレでは、漢字やひらがなに楽しんで慣れ親しむことを重視しています。無理に覚えたり、書いたりすることが出来るようになることが目的ではありません。この幼児期に漢字やひらがな、詩、短歌、漢詩に触れておくことが大切なのです。文部科学省は、小・中学校における「国語力」の向上を目指しています。高度化する国語の授業から取り残されたり、戸惑うことがないよう今のうちに触れておくことは大きな意味を持ちます。
-3 サントレ風景
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①瞑想
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②映像
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③漢詩の音読
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④なぞり読み
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⑤なぞり読み
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⑥言葉カード遊び
-4 サントレによる効果
- ①教室にあるモニターを使って絵本のお話やゲーム感覚で映し出される言葉を見て、声に出して読むことによって、負担なく楽しみながら言葉を吸収できています。
- ②瞑想をすることにより、子ども達の心が落ち着き、集中力が高められているように思います。
- ③自分の気持ちを言葉で表現できるようになり、友だちとの関わりが膨らんできています。
- ④言葉を吸収することにより、自分なりに遊びを発展させて、お友達と一緒にその遊びを楽しむことが出来るようになってきています。
- ⑤言葉に興味を持つだけでなく、自分から覚えた言葉を積極的に使うようになり、お手紙ごっこをしたりするようになってきます。
沼楽
沼楽とは、五穀豊穣・悪疫退散を願った古くから沼地区に伝わる神楽で、昭和33年に福岡県無形民俗文化財に指定されています。言上、うちわ、太鼓、大鐘、鐘、笛の合計27名で構成され、子ども達(年長組です)は春に沼八幡神社での奉納舞い、秋に北九州空港にて北九州市の伝統文化紹介の一環として披露をします。
子ども達は、年中時から全体のフォーメーションから自分の立ち位置の確認、神楽独特のステップを少しずつ覚えていきます。年長に入ると、フォーメーションや動きを確認しながら、徐々に鐘や太鼓をリズムにあわせて演奏しながらステップを踏むようになります。
沼楽を通して子ども達は、
①演奏と舞いによるリズム感
②様々な動きによる身体の運動能力
③全体に合わせて場所を動くことで共感性、思考力
④仲間と一緒になって活動する楽しさ、達成感
といった力を培います。
また、伝統的な地域文化にふれ、大勢の観客の前で舞うことで誇りと自信が持てるようになるとも考えています。
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沼楽(春)
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沼楽(春)
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沼楽(秋)
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沼楽(秋)