ニュージャパンカップ公開会見でEVILに急襲され棚橋失神KO
新日本プロレスは7日、東京・後楽園ホールでトーナメントで王者を決める春の祭典「ニュージャパンカップ」(11日・愛知県体育館など)の発表会見を行った。
出場予定だった本間朋晃が3日の沖縄大会で中心性頸髄損傷で欠場し代わりに永田裕志が出場することが決まった。出場選手は、棚橋弘至、柴田勝頼、永田裕志、マイケル・エルガン、ジュース・ロビンソン、矢野通、石井智宏、YOSHI―HASHI、ケニー・オメガ、バッドラック・ファレ、タマ・トンガ、タンガ・ロア、高橋裕二郎、SANADA、EVIL、鈴木みのるの16選手。
会見には出場する全選手が参加しファン公開で開催。矢野は「このトーナメントに出るにあたって怖いなと思っていたら、みなさんのお気楽な顔を見たらとっても楽になりました」と声を張り上げた。本間に代わって出場する永田は「ニュージャパンカップ2017、卒業するつもりでいましたが、卒業させてもらえませんでした。そういう思いを胸に真摯な気持ちでこの使命を全うしたいと思います」と話した。
1回戦で棚橋と対戦するEVILは「東京ドームでレスラーとして棚橋弘至は終わった。そんな棚橋の復活劇が始まると思っているだろうが、このオレが真実と悪夢を見せてやる」と豪語。これに対し棚橋は「100年に一人の逸材、棚橋です。もう蚊帳の外は十分。新日本の中心に戻ります。ニュージャパンカップに勝てば100手先まで見えている。1回戦はどうにかなりそうなんで、必ず中心にニュージャパンカップ、ちょっくら優勝してきます」と応じた。会見後、写真撮影でポーズを取る棚橋をEVILがイス攻撃で急襲。ファンの悲鳴が響くなか、立ち上がれない棚橋は、若手選手に肩を抱えられ、引き上げていった。
遺恨が発生している鈴木と柴田は、席が隣り合い柴田の登場と同時に鈴木がイスをけり上げるなど不穏なムードが漂った。YOSHI―HASHIは「このニュージャパンカップは自分の主張が通すことができるトーナメントだと思っている。トーナメントを制してオレが思い浮かべているベルトに必ず挑戦します」と誓った。SANADAは「自信あります。優勝します。決勝はSANADA対EVIL実現させます」と意気込んだ。1回戦でケニー・オメガと対戦する石井は「オレにとってよだれが出るほどおいしそうな相手」と語った。高橋は「オレがロビンソンにこの新日本のストロングスタイルを教えてやる」と1回戦で対戦するジュース・ロビンソンを挑発した。
鈴木は「ここにあるものすべてよこせ。その前に1回戦で当たる柴田君。正々堂々と男の勝負しようじゃないか。そう昨日みたいに楽しく」と挑発すると柴田の下へ行き顔面を接近させてにらんだ。これを受けた柴田は「いろんなものを失って今、ここに来ています。ニュージャパンカップ、人の力に頼ることなく自分の力で勝ち進みたいと思います。以上」と応じた。写真撮影が終わると両者はにらみ合いを展開。お互いの胸ぐらをつかんで乱闘しリング上での戦いの前に遺恨の炎を燃え上がらせていた。
2005年から始まり今年で13回目を迎えるニュージャパンカップは、ヘビー級の選手によるトーナメントで優勝者を決める春の祭典。今年の日程は11日の愛知県体育館で開幕し12日に兵庫・ベイコム総合体育館(尼崎市記念公園総合体育館)、13日に福井県産業会館、14日に滋賀県立文化産業交流会館、15日に長野・松本平広域公園体育館、17日に埼玉・所沢市民体育館・サブアリーナ、19日に静岡・アクトシティ浜松で準決勝が行われ、20日の新潟・アオーレ長岡で優勝決定戦が開催される。
優勝選手は、4月6日の両国国技館大会でIWGPヘビー級(王者・オカダ・カズチカ)、IWGPインターコンチネンタル(王者・内藤哲也)、NEVER無差別級(王者・後藤洋央起)のいずれかのタイトルへ挑戦を選択することができる。
1回戦は11日の愛知大会と12日の兵庫大会で行われる。愛知では、棚橋対EVIL、マイケル・エルガン対バッドラック・ファレ、矢野対タマ・トンガ、永田対タンガ・ロア。兵庫では、ケニー・オメガ対石井、柴田対鈴木、YOSHI―HASHI対SANADA、ジュース・ロビンソン対高橋がそれぞれ行われる。