WBCが開幕。日本代表が8日に対戦する豪州代表の練習を数日間取材し、笑い声が飛び交う明るいムードが印象に残った。クリケットやラグビーが盛んな豪州では野球はマイナー競技。国内リーグは夏季の11月から翌年2月の期間だけ行われ、選手は別の職業を持っている。
ケネリー外野手は「本業は消防士」という。海外チームからオファーがあれば挑戦するか、との質問に「大会ではベストを尽くすけど、それは考えていない。豪州では消防士になることは難しいんだ」とキッパリ。世界一を期待されて重圧がかかる侍ジャパンとは温度差を感じたが、この“緩い”雰囲気が力を発揮する要因となるかもしれない。 (WBC担当・谷川直之)
(紙面から)