トランプ大統領 また根拠なくオバマ氏を批判

トランプ大統領 また根拠なくオバマ氏を批判
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アメリカのトランプ大統領は、テロ組織と関係した疑いでアメリカ軍に拘束されていた外国人100人以上が、オバマ前政権が釈放したあと再び戦場に戻っていると主張し、オバマ前大統領を新たに批判しましたが、アメリカメディアは事実と違うなどと伝えています。
アメリカのトランプ大統領は7日、みずからのツイッターに、「オバマ前政権が、キューバのグアンタナモ収容所から釈放した122人の凶悪な囚人が再び戦場に戻っている。またひどい決定だ!」と投稿し、オバマ前大統領を新たに批判しました。

グアンタナモ収容所は、2001年の同時多発テロ事件のあと、テロ組織との関係を疑われた外国人およそ800人が収容されましたが、過酷な取り調べが発覚して国際的な非難を浴び、オバマ前大統領は、収容所の閉鎖を目指して、釈放を進めてきました。

しかし、アメリカの情報機関を統括する国家情報長官がまとめた報告書によりますと、釈放後に再びテロ活動に関わったと見られる外国人は122人ですが、このうちブッシュ政権のもとで釈放されたのが113人と大半を占めており、アメリカメディアは事実と違うなどと批判的に伝えています。

トランプ大統領は、今月4日にもツイッターで、去年の選挙中にオバマ前大統領に盗聴されたと批判しましたが、これまでにその証拠は示しておらず、トランプ大統領がオバマ前大統領に対し、批判を繰り返していることに波紋が広がっています。