1. 森友、教員予定者名簿に無断記載 男性「引き受けた覚えない」
大阪市の学校法人「森友学園」(籠池泰典理事長)が4月開設を目指す小学校を巡る問題で、学園が大阪府私立学校審議会(私学審)に提出した雇用予定の教員名簿に、公立小の男性教員の名前が無断で記載された疑いがあることが7日、分かった。男性は共同通信の取材に「一度も先生を引き受けると言った覚えはない」と証言。事実と異なる報告が新たに判明し、「不認可」の検討を始めた私学審の判断に影響を与えそうだ。
男性によると、1月下旬に知人からの依頼で籠池氏を含めた3人で面会。教育理念を聞かされ「情熱があっていい」と答えたが、引き受けるかどうかは態度を保留した。
2. 北朝鮮国民のマレーシア出国禁止 ナジブ首相が対抗措置
【クアラルンプール共同】マレーシアのナジブ首相は7日、北朝鮮によるマレーシア人出国禁止措置を「国民を人質に取る行為」と非難する声明を発表し、対抗措置として「北朝鮮にいるマレーシア人の安全が保証されるまで、マレーシアにいる全ての北朝鮮国民の出国を禁止するよう指示した」と明らかにした。
北朝鮮の金正男氏殺害事件を受けた両国の対立は出国禁止の応酬にエスカレート、大使館の閉鎖や国交断絶に至る懸念も出始めている。マレーシア政府は10日の閣議で平壌の大使館を閉鎖するか議論する。
北朝鮮には十数人のマレーシア人が滞在。マレーシアにいる北朝鮮人は約千人に上るという。
3. がん患部標的の粒子開発 副作用少ない治療期待
九州大と量子科学技術研究開発機構(千葉市)の共同研究チームは7日までに、がん細胞に特有の高温性に反応して膨らむナノ粒子を開発した。米科学誌電子版に発表した。粒子に含ませた薬剤を、がん患部だけにとどまらせることができるといい、九大大学院薬学研究院の唐沢悟准教授(有機化学)は「副作用の少ない治療が期待できる」と話している。
がん細胞は、それぞれ数十~数百ナノメートルの隙間がある。この隙間を狙ってナノ粒子に薬剤を含ませて運ぶ治療はこれまでもあったが、粒子が隙間にとどまることができず正常な細胞にも広がり、副作用を招いていた。
4. 薬価下げへ「新制度検討」 トランプ大統領、ツイッターで
【ニューヨーク共同】トランプ米大統領は7日、ツイッターで「製薬産業に競争を起こす新制度を検討している」と述べた。「米国民にとって(薬の)価格は大幅に下がるだろう!」と強調した。制度の詳細は明らかにしていない。
トランプ氏は昨年11月の大統領選後、たびたび薬価引き下げに意欲を示している。優先課題と位置付ける医療保険制度改革(オバマケア)廃止と併せ、薬価の引き下げに向けた方策を打ち出す可能性がありそうだ。
5. 築地で基準超のヒ素検出 13年都調査、健康影響なし
東京都が2013年、築地市場(中央区)敷地南端の土壌汚染調査を実施し、環境基準の2.4倍に上るヒ素などの有害物質が検出されていたことが7日、都への取材で分かった。築地市場の土壌調査で汚染物質が確認されたのは初めて。
都は「土壌はアスファルトなどで覆われており、健康に影響はない」としている。
都によると、13年5~6月、築地市場南端であった環状2号線の関連工事で掘削土を処理する際、土の受け入れ先の基準を満たしているか確認するため調査した。ヒ素のほか、環境基準の1.6倍のフッ化物も検出された。