箱谷真司
2017年3月8日03時00分
水戸市の千波湖で野鳥の鳥インフルエンザ感染が相次いだことを受けて、水戸市が新年度から、千波湖のコブハクチョウなどの数を減らすために繁殖抑制策をとる方針であることが7日、市関係者への取材で分かった。今後、鳥インフルエンザの感染例が報告された際に、ウイルスの拡散を防ぐ狙いがあるという。
市公園緑地課によると、4月以降、千波湖のコブハクチョウやコクチョウが産んだ卵を、市が委託する専門家らが「偽卵」と取り換え、繁殖しないようにする方針だ。今後、コブハクチョウなどの繁殖状況や個体数の調査をする。同様の対策は市内の大塚池でも取る予定という。
昨年12月、水戸市内で野鳥による鳥インフルエンザの感染例が報告された。市は、ウイルスに感染したコブハクチョウなどが移動できないように、羽根の一部を切るなどの対策を検討したが、千波湖はコブハクチョウを含め野鳥の数が多すぎて断念した経緯がある。千波湖でハクチョウを管理する場合は「10羽以下が適正」とする専門家もおり、繁殖を抑えることを決めた。
市内では昨年11月~今年1月…
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