東京都は7日、築地市場(中央区)の敷地内の土壌から、2013年5~6月の調査で環境基準の2.4倍のヒ素を検出したと発表した。健康への影響について都は「アスファルトやきれいな土で覆われており、影響を与えない」としている。
調査は都心と臨海部を結ぶ幹線道路の環状2号(環2)の建設に向け実施したが、結果は非公表だった。環2が通る橋の土台の工事のため掘削した土からヒ素のほか、環境基準の1.6倍のフッ化物も検出された。
築地市場の土壌を巡っては、ドライクリーニング工場や給油所などがあったことから、16年3月に「汚染のおそれがある」との報告をまとめていた。都は土壌調査に着手し、今夏ごろをメドに結果を公表する見通しだ。