マンガミュージアムの新館長に荒俣宏氏

マンガに関わる資料の展示や研究を行う、「京都国際マンガミュージアム」で10年間、館長を務めた解剖学者の養老孟司さんが今月いっぱいで退任することになり、京都市は作家の荒俣宏さんを後任の館長に任命する方針を固めました。
京都市と、国内で唯一「マンガ学部」がある京都精華大学は平成18年に「京都国際マンガミュージアム」を設立しマンガに関する資料、およそ30万点を保有しています。

開館当初から解剖学者の養老孟司さんが館長を務めてきましたが、10周年の節目をすぎたことを受けて、本人の意向で養老さんは今月いっぱいで退任することになったということです。

このため京都市は、後任の館長の人選を進め、その結果、「帝都物語」などの著書として知られる作家の荒俣宏さんを次の館長に任命する方針を固めました。荒俣さんは、博物学から妖怪研究まで多岐にわたる分野で執筆を続けるかたわら、テレビ番組にも出演するなど幅広い活動を続けていて、マンガの愛好家としても知られています。

京都市は今月末にも荒俣さんの任命式を開くことにしています。