こんばんは!ウェールズ歴史研究家を名乗る、たなかあきらです。
ウェールズのルーラー(統治者について)、ストーリーでお話をしています。
前回は、「最もマイナーで最も有名な伝説の勇者」、アーサー王ではないか?と言われている勇者の話をしました。
今回は、前回の勇者を陥れた、ウェールズで最も嫌われた大王の話です。
強力な勇者であった
ウェールズの偉大な王の中でも、中世から現代に至るまで、最も嫌われた王がいるんだ。彼の名はマエルグウィン・グウィネズ(Maelgwyn Gwynedd)。
名前に国名がつくほど権力を持った王だ。
と言う事は、かなり業績はあったんですね。
アーサー王物語では、強力で勇敢な騎士、「100人騎士の王マラグウィン(Malaguin)」として登場しているんだ。
凄いじゃないですかすごいじゃないですか!!だから名前に国名がついているんですね。そんな英雄が、なぜ現在まで嫌われている王になるのですか?
嫌われる理由
マエルグウィンはどんな男か人物像を見てみよう。想定だがこんな感じだ。
悪魔の様な人物じゃないですか
そんな人物が大王なら、人々は困ったんじゃないですか?
そうだな。30年くらい王座にいて、恐怖政治だったろうな。幾つかエピソードを話そう。
悪魔のエピソード
モルドレッド説
まずは最も有名な話から。
伝説ではそうとも言われてるよ
金をだまし取る
こうしてマエルグウィンは教会の財宝をだまし取ったんだ。
ワルですね~。悪だくみはバレなかったんですか?
いや、バレちゃったよ。そして・・・
他人の嫁を奪いとる
そして、マエルグウィンは奪った財宝を司教に返却したんだ。
思い切りよくて、意外と男らしい面がもあるじゃないですか?
僧侶暮らしが嫌になり、教会を抜け出し、元のマエルグウィンに戻ってしまったんだ。そして、マエルグウィンは伯父の若い嫁に横恋慕したんだ。
欲しくなったら手段を選ばないのがマエルグウィン。伯父を殺して嫁を奪い取り、文句を言う自分の妻まで殺害したんだ。
新たに妻になってしまった嫁も、マエルグウィンの機嫌を損ねないようビクビクして暮らしたそうだ。
退治される悪魔
騎士としての腕は優れていたこともあって、悪魔マエルグウィンの国グウィネズは対外的には勢力を増したけど、、国内では恐怖政治に皆絶望していたんだ。
誰か、悪魔を止める事は出来ないか?そこに救世主が出現したんだ。
いよいよ現れましたね。これでマエルグウィンも失脚ですか?
悪魔の息子ラン(Rhun Hir)が悪魔を倒そうと立ち上がったんだ。
ノッポのラン(Hirはtallノッポの意味)も武勇に優れていたが、性格はマエルグウィンには似ても似つかない性格で、人望が厚かったんだ。
ああ、良かった
しかしマエルグウィンはマエルグウィンだった。
えっ、まだ何かしでかすのですか?
悪魔は悪魔ってこと?
マエルグウィンはとんでもない悪魔はですね。
こうなっては絶対にダメ、と言うウェールズの王たちにとっての反面教師の塊ですね。
最後に
何れかの時に、ノッポのルンを含めた美男王の話しをしようかと思います。
参考記事:これで時代背景などが良くわかります