石原元知事「法的措置も検討」
東京都の石原慎太郎元知事は7日、豊洲市場(江東区)への移転問題を巡る3日の記者会見での発言を補足、修正する文書を公表した。一部に誤りがあったとしたうえで、「小池(百合子)知事こそ移転させない不作為について責任がある」と主張。「無策を続けるのであれば法的手続きも検討せざるを得ず、弁護士に準備をしてもらっている」とした。
文書で石原氏は、地権者だった東京ガスの将来的な費用負担を免除した2011年の協定書に自身の押印がある点について「契約書が都知事名義でも、必ずしも自ら決裁するとは限りません」と説明。「決裁権限が市場長に委ねられていた」とした上で、「私にある程度の内容が説明された可能性はあります。しかし記憶がありません」と釈明した。
一方で東京ガス側との交渉役についての発言には誤りがあったと認めた。【林田七恵】