【侍ジャパン】筒香、絶対4番!…小久保監督「不変です」
◆WBC ▽1次ラウンドプールB 日本―キューバ(7日、東京ドーム)
日本全国の期待を全身で受け止めた。視線を前に向け、筒香が決意表明した。「勝つことが一番なので。そこに向けて自分の力を出すだけです。日本のために…」。初出場のWBC。厚い信頼に身を引き締めた。
キューバ戦の前日練習を終え、小久保監督はあらためて公言した。「野手はどんなことがあっても、4番の筒香だけは変えない。不変です」。2月23日の代表合宿初日。サンマリン宮崎の監督室で直接伝えた思いは、さらに大きくなった。
同じ和歌山出身。小学2年で初めて出会い、少年野球チームを激励に来てくれた。「自分を信じること。強い気持ちで練習すれば、必ずプロになれる」。当時かけられた言葉を忘れず、野球と向き合ってきた。合気道などを自主トレに取り入れ、共通の話題も豊富。「グラウンドは道場」とストイックに取り組む姿勢も同じだ。
「小久保さんのため、日本の野球界のために。子どもたちに夢を与えたいし、全世界のみんなに生きる力を与えられるように…」。前回大会が行われた13年シーズンは23試合で1本塁打。「自分から逃げていた」と当時の戦いはほとんど見ていないが、世界一奪回の思いは誰よりも強い。初戦でぶつかるキューバの映像はチェック済み。「思ったよりも球を散らすイメージがあります。軟投派というわけではないけど、打席で感じながら対応したい」と力を込めた。
会場の東京Dでは相性がいい。ここ2年で計75打数27安打、打率3割6分。20試合で8本塁打を放っている。第2戦の先発が予想されるオーストラリアの左腕、元楽天のブラックリーからも14年に1発を放っている。実戦5試合でノーアーチでも「いい準備ができたので、出し切るだけです」と頼もしく言い切った。
体に一本の太い軸を通すイメージでつくりあげる打撃は「自分の中で完成されつつあります」と実感。この日の打撃練習でも、きれいに全方向へ打ち分けた。「日本には素晴らしい打者がたくさんいる。つなぐ気持ちを持ってやりたい」。謙虚で、おごらない4番。JAPANの心臓には、熱い血が脈打っている。(長田 亨)