独Volkswagen Groupは3月6日(現地時間)、スイスで開催の「ジュネーブモーターショー 2017」で、ステアリングもない完全自動運転車「Sedric」のプロトタイプを披露した。
読みは「セドリック」で日産がかつて販売していたモデル(CEDRIC)と同じだが、SedricはSElf DRiving Car由来のようだ。あくまでもコンセプトカーなので、この名称で一般に販売するかどうかは不明だ。
Sedricは、米GoogleからスピンオフしたWaymoのプロトタイプと同じ、ステアリングもブレーキやアクセルもない、完全に自動運転する車だ。
VolkswagenはSedricをSAE Internationalが定義する「レベル5」の完全自動運転車だとしている。リモコン「OneButton」をタッチするだけでユーザーの元に迎えに来て、ユーザーを認識するとドアを開ける。
完全自動運転車はまだ世界で認可されていない。Sedricの発売時期や価格はまだ不明だ。同社は昨年5月、米Uberと競合する配車サービス企業Gettに出資しており、配車サービスでの採用も想定しているのかもしれない。
マティアス・ミューラーCEOは発表文で、向う数年間で数十億ユーロを自動運転技術に投資し、最高の専門家を採用していくと語った。
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