宅配便最大手のヤマト運輸は7日、宅配便の基本運賃について、個人向けを含め全面的な値上げを検討していることを明らかにした。インターネット通販の急増でドライバー不足が深刻になるなど、サービスの維持が困難になっている状況を打開するのが目的。基本運賃の値上げは、消費税の引き上げ時を除くと1990年以来、27年ぶりとなる。
現在の基本運賃は、箱の3辺の長さが60センチ以内の荷物を関東から関西に送る場合で864円。バブル期の人件費高騰で90年に100円程度引き上げたのを最後に、基本料金には手を付けていなかった。
今回の値上げ幅や時期についてはこれから詰めるが、新たな中期経営計画を公表する今秋までに値上げの詳細を固める見通しだ。
大口の法人向けは、基本運賃から割引する形で決めている。2014年に値上げを実施するなどこれまで料金体系の見直しを随時行っている。
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