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【グラニュース】

ポルトガル語の通訳を1人増やしブラジル人を支援 風間戦術理解させる

2017年3月6日 紙面から

岐阜戦後半に途中出場したフェリペ・ガルシア=4日、豊田スタジアムで(野村和宏撮影)

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 J2名古屋グランパスに新加入したブラジル人トリオが、戦術への適応に苦しんでいる。開幕からの2試合は全員が先発を外れ、特に開幕スタメンが全て日本人だったのはクラブ史上初めての珍事。クラブは急きょポルトガル語の通訳を1人増やすなど、サポート体制を整えて覚醒の時を待っている。5日は愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで非公開での練習試合を行った。

 先発メンバーの名前に、横文字が見当たらない。1−1で何とか引き分けた4日のFC岐阜戦。昨季から在籍するシモビッチを含め、新加入のフェリペ・ガルシア、ワシントンの助っ人3人がベンチにズラリ。負傷中のシャルレスはベンチ外で、グランパスでは珍しい純国産の先発だった。

 岡山との開幕戦もスタメン全員が日本人で、これはクラブ史上初めて。風間監督は「外国籍選手という区別はしていない。できる選手はできるし、できない選手はできない」ときっぱり。その言葉に従えば、順応にてこずっているのが現状だ。

 象徴的なのが背番号10のガルシアで、岐阜戦の後半35分にようやくリーグ戦初出場。同41分に八反田のパスから絶好機を迎えたが、シュートが遅れDFに防がれた。「練習でも自分のプレーは徐々に良くなっている」と話すものの、十分な出場機会を得られていない。

 背景には独特と言える風間監督の戦術もある。後方からボールを徹底してつなぎ、あえてスペースの狭い中央をこじ開けるスタイルは異質。練習で外国人選手が風間監督の指示を理解していないことも多く、クラブは2月末、1人しかいなかったポルトガル語の通訳を計2人に増員。戦術理解を助ける体制を整えた。

 

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