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【ゴルフ】

川岸史果、痛恨18番 初Vならず

2017年3月6日 紙面から

18番で優勝を決めたアン・ソンジュ(右)と、次打を打ちに移動する川岸史果=沖縄・琉球GCで(神代雅夫撮影)

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ダイキン・オーキッド・レディス<最終日>

 ▽5日、沖縄県南城市・琉球GC(6617ヤード、パー72)▽晴れ時々曇り、21・1度、南5・1メートル▽賞金総額1億2000万円、優勝2160万円▽60選手(うちアマ1人)▽観衆8894人

 史果、18番で屈す−。2打差の単独首位でスタートした川岸史果(22)=加賀電子=がスコアを落としながらも首位タイで最終ホールに突入。しかしバーディーを奪えず、通算5アンダーで1打差2位に終わった。優勝は同ホールのバーディーで6アンダーとしたアン・ソンジュ(韓国)で、昨年10月スタンレーレディス以来の日本ツアー通算23勝目。4アンダー3位にイ・ボミ(韓国)と大城さつき(27)が入った。畑岡奈紗(18)=森ビル=は2オーバー18位、宮里藍(31)=サントリー=は13オーバーで最下位の59位だった。

 スコアを4つ落とす苦しいゴルフの中、最終ホールまで粘りに粘った。が、川岸のプロ初優勝の夢は、最終18番パー5で砕かれた。

 単独首位での最終日。「スタート前、緊張はありました。でも1番の第2打以降はそんなに(緊張を)感じずにできたんですけど…。自分の首を自分で絞めてしまったラウンドだったので、すごく苦しかったです」。序盤、2番でボギーとするも、3番ですぐにバーディーを取り返した。しかし、5、6、8、16番とボギーを追加する一日になってしまった。

 18番ティーに立った時点では、アンと並ぶ首位タイ。第2打をグリーン右のラフに運んだまではよかったが、そこからのアプローチがピンをオーバー、グリーン左にこぼれた。「30ヤード。転がして寄せようと思ったけど、地面が硬くて、クラブのバンスではじかれてしまった…」。第4打のチップインもならず。バーディーを決めたアンと1打差の惜敗だった。

 それでも、川岸に涙はなかった。「飛距離とセカンドショットについては自信が持てた。リカバリー率をもっと上げていきたい。風への対応ももっとレベルアップしたい」と、ルーキーには前しか見えていないからだ。「2月に不動裕理さんと回った時、『優勝争いは緊張するんですか?』と質問したら、『私は初Vとメジャー以外はしないです』と言われた。父(良兼)にも聞いてみたい」。これまでなかった父娘のゴルフ談議も始まりそうだ。 (月橋文美)

 

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