2017.02.14 Tuesday
チェストの仕上げ直し
これは僕の木工キャリアのごくごく初期(1999年頃だったと思います)に作ったチェストで、表面がすこしザラついてきたので仕上げ直しを施しました。 仕上げ直しと言っても難しいことじゃなく、全体を400番のペーパーで軽くサンディングしてオスモのフロアクリアを塗って拭き取っただけですが、たったそれだけの手間でしっとりとした艶と手触りが戻るのがオイル仕上げの良さですね。 もちろんどこも緩んでなくてシャキッとしてるし、引き出しの出し入れはスムーズな中にしっとりした手応えがあり、大きい引き出しは衣類がいっぱい入ってても片っぽのつまみを無造作に引くだけですっと出てきて気持ちいい。 そういったところは大量生産の家具には無い、入念に作り込まれた手づくり家具の良さで、普段は忘れていても10年20年30年40年経ったある日に突然「あ」と気づいていただけると思います。 なおこのチェストの樹種はブラックウォールナットで、出来上がったはなはもっともっと濃い色だったんですが、紫外線の影響でずいぶん退色してチークのような色合いになってます。でもこれはこれで味があっていいです。 表面のザラつきも紫外線の影響が大きいと思います。 紫外線は無垢材にとって百害あって一利なしです。 |