蹴球探訪
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【プロ野球】<WBC>小林が開幕マスク キューバの足攻封じ任せた2017年3月7日 紙面から
侍ジャパン、いざ出陣−。第4回WBCに出場する日本代表は6日、大阪から東京へ移動し、東京ドームで前日練習を行った。7日の初戦の先発は日本が石川、キューバはエンテンザと発表された。6日はソウルで1次リーグA組が開幕。初出場のイスラエルが延長10回、2−1で韓国を下す波乱の幕開けとなった。 決戦の時はきた。だが、侍ジャパンの小久保裕紀監督(45)は落ち着き払っていた。前日練習後の公式会見で「もちろん気持ちは高まってきていますけど、明日(7日)にならないと、フルではこないんじゃないかな」と平然と話した。 視線は目の前の一戦に向かう。いきなり1次リーグ最大の強敵キューバと激突。「一番のポイントになる。独特の緊張感があるので厳しい戦いになるが、いいスタートを切れればノっていける」とライバルたたきを誓った。キューバは大会前の強化試合で1勝5敗1分けだったが、決して侮れない。「(本来は)あれぐらいではない。2割増しぐらいのスイングでくるんじゃないか」と本番での勝負強さを警戒。対策にも余念がない。 アマチュアが争ったかつての五輪で最強打線を誇った「赤い稲妻」も、近年は主力選手の相次ぐ亡命でスケールダウン。中軸にはソフトバンクのデスパイネら大砲もいるが、その周りはスピードのある若手で固められている。そこで開幕捕手に小林を起用。昨季両リーグトップの盗塁阻止率3割5分6厘を誇る強肩に、キューバの足封じを託す。 相手の先発は5日の西武戦で先発した188センチの右腕エンテンザ。「もちろん先発のイメージはあるが、投手を8〜9人つぎ込んでくる継投と読んでいる。左投手は比較的フォーシームに近い(ボールを投げる)けど、右はほとんどボールが動く」。のらりくらりとかわされても慌てない。継投の隙をつき、つかんだチャンスを着実に生かすイメージを抱く。 本格的な指導者経験がないまま、2013年10月にWBCでの「世界一奪還」を掲げて専任監督に就任。「3年やってきた中で野手はある程度、固定できた。自分の成長は結果でしか分からないと思うので、この大会を勝つことで示したい」。自らの集大成を見せる舞台が幕を開ける。(小林孝一郎) PR情報
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