【堤川聯合ニュース】韓国中部の忠清北道堤川市が、市内に設置されている旧日本軍慰安婦の被害者を象徴する「平和の少女像」を公共の造形物として登録したことが6日までに分かった。韓国各地に設置された少女像は、どう管理していくかが問題になっている。公共造形物に登録するのは江原道原州市に続き堤川が2例目だ。
堤川市の少女像は昨年10月、市民の募金により設置された。設置を推進した委員会は像が効率的に維持管理されるよう、先月市に像を寄付し、市はこのほど公共造形物に登録した。
市の関係者は「(慰安婦問題に対する2015年末の)韓日合意に絡み日本が少女像の撤去と移転に圧力をかけている状況で、公共造形物登録は意義深いことだと思う」と述べ、像設置の趣旨と歴史的な意味が生かされるよう管理に万全を期すとした。
少女像の所有権は市に移転される。市は昨年12月に、公共造形物と周辺環境を清潔に維持し、破損した場合は必要な措置を取るという内容の条例を制定している。周辺への照明装置や防犯カメラの設置も検討することにした。
各地の平和の少女像をみると、原州市が公共造形物として登録、管理している。ソウルの日本大使館前の少女像と済州市の少女像も公共造形物への登録が推進されている。日本が強く反発している釜山の日本総領事館前の少女像は、公共造形物登録が推進されたこともあったが、別の条例制定により保護される方向となった。