大韓貿易投資振興公社(KOTRA)の金宰弘(キム・ジェホン)社長は4日、世界の二大国である米中がつくり上げた世界の通商環境の中で、東南アジア諸国連合(ASEAN)と日本の市場への進出を積極的に図るべきだと主張した。
金社長はフィリピン・マニラで開かれた「東南アジア・大洋州・日本地域統合貿易投資拡大戦略会議」で、米トランプ政権による保護貿易主義や中国による終末高高度防衛ミサイル(THAAD)問題での報復など国内外での不確実性が高まる中、韓国が3年ぶりに輸出の伸びを確保し、貿易総額1兆ドルを回復するためには、輸出市場を多角化する必要があると強調した。昨年時点で中国と米国はそれぞれ韓国の輸出の25.1%、13.4%を占め、1、2位だった。
KOTRAは中国に代わる市場として浮上しているASEANと製造業の海外生産が増える日本を有望視している。東南アジア・大洋州・日本地域のKOTRA貿易館長18人は▲ASEAN所在の世界的企業による現地化の動きを積極的に攻略▲韓流拠点マーケティングの最大化を通じた消費財進出拡大▲自由貿易協定(FTA)と東アジア地域包括的経済連携(RCEP)の活用――など3項目の進出戦略を掲げた。