自閉症を描くオススメ映画11作品!心温まる邦画からハラハラドキドキの洋画までご紹介します
自閉症は発達障害のひとつで、コミュニケーションや言葉の発達の遅れ、行動や興味の偏りなどが見られる障害です。そんな自閉症の人がキーパーソンとして描かれている映画作品をお届けします。今回は、自閉症とその家族を描いた心温まる作品や、自閉症がある主人公の成長や活躍を描いた作品、真に迫ったドキュメンタリーなど、邦画から洋画まで全11作品をご紹介します!
自閉症ってどんな障害なの?
今回は、自閉症の人が登場・活躍するハリウッド映画やドキュメンタリー映画、日本ではあまり知られていない話題作をご紹介します。
自閉症の人と周りの人々のふれあいを描く映画3作品
オススメ映画1: 『ぼくはうみがみたくなりました』
あらすじ
青年は自分の名前も教えてくれないし、一言もしゃべらない。はじめは退屈に感じていた明日美だったが、だんだん彼のことを、自閉症のことを理解していく。
見どころ
特に自閉症の青年・浅野淳一を演じる伊藤祐貴(現在は改名して伊藤祐輝)さんの演技は非常に高く評価されています。
自閉症について知識がある人も無い人も,ぜみ見てほしい作品です。この作品で自閉症に対する知識や理解が深まるというよりも,自分は人としてどう生きていこうかと考える機会になると思います。
出典:https://www.amazon.co.jp/review/RQHOHGBJO5MD8/ref=cm_cr_rdp_perm?ie=UTF8...
自閉症、発達障害というと、正しく理解してもらえず、誤解されがちな障害である。
その障害のことを紹介しつつ、当事者の生きにくさ、支援者の苦労、偏見・差別、そられを、よくここまでまとめて作品にできたなと思う。
作品情報
出演: 大塚ちひろ、伊藤祐貴
DVD参考価格: ¥4,104
オススメ映画2: 『スノーケーキを君に』
あらすじ
辿り着いた小さな町の実家には、娘の訃報に大した動揺も見せない自閉症の母親リンダだけがいた。
日常を支えていた娘を失ったリンダが気に掛かり、アレックスはビビアンの葬儀の日まで町に滞在することを決意する。偶然関わり合った人たちが、お互いに心を癒し合いながら生と死を見つめ直していく。
見どころ
日本では劇場上映されていなかったため知名度は低いですが、とても心温まる作品です。
作品情報
出演: アラン・リックマン, シガニー・ウィーバー, スコット・ウィックマン
DVD参考価格: ¥3,000(輸入版・英語のみ)
オススメ映画3: 『ミリィ 少年は空を飛んだ』
あらすじ
学校からも社会からものけ者にされるエリックの友達になって欲しいと頼まれたミリィは、彼の心を開こうとするが…。
見どころ
80年代を代表するような青春映画として高く評価されています。自閉症について詳細に描かれているわけではありませんが、エリック少年の不思議な力や非日常的で美しい世界観、魅力的な登場人物たちに心癒されます。
心閉ざしてしまった少年の、シリアスなストーリーの部分もあるけれど、優しい愛で接した少女とのふれあいが奇跡を呼ぶ。デリケートで、とてもきれいなファンタジー映画で、優れた作品だと思います。私にとって忘れがたい映画です。現代が忘れがちな大切なこと、優しく見る人に伝えてくると思います。
出典:https://www.amazon.co.jp/review/RQHOHGBJO5MD8/ref=cm_cr_rdp_perm?ie=UTF8...作品情報
出演: ルーシー・ディーキンズ, ジェイ・アンダーウッド
DVD参考価格: ¥2,945
自閉症の子どもとその家族の絆を描いた、心温まる3作品
オススメ映画4: 『海洋天堂』
あらすじ
ある日、シンチョンはガンに冒され、余命がわずかであることを知らされる。残された時間で、自分が亡きあともターフーが一人で生きていける術を見つけなければならない。施設探しに奔走し、買い物の仕方やバスの乗り方などひとつひとつ息子に教えるシンチョン。
そして最後に、息子にあることを伝える決意をする。
見どころ
監督のシュエ・シャオルー氏は、14年間自閉症支援施設でのボランティア活動をしており、このときの体験が元になっている映画です。
自閉症の息子がいる父親役シンチョンを演じるのは、世界的アクションスターであるジェット・リー氏。脚本を読んでノーギャラでの出演を申し出るほどこの作品に感銘を受けたそうで、本作品ではアクションを封印して出演しています。
私の住む地域では上映していなかったので、車で3時間もかかる映画館まで観に行った映画です。
とても淡々と進んでいくストーリーですが、親の愛がたくさん詰まった物語でした。
監督が14年間も自閉症の施設でボランティアをしていたというだけあって、ウソのない映画だったと思います。
父親役のジェット・リーさんも、息子役の俳優さんもとても素晴らしかったです。
私の子も、さらに重度の知的障がいを併せ持つ自閉症ですが、夫は、あの息子役の人は本当の自閉症なの?
そんなハズはないよね、演技なんかできないものね。というほど違和感なく観る事ができました。
親亡き後、障がいを持つ子の親がだれしも心配している事です。
障がい者に関わっている人、少しでも興味がある人すべての人に観ていただきたいと思います。
作品情報
出演: ジェット・リー, ウェン・ジャン, グイ・ルンメイ, ジュー・ユアンユアン, ドン・ヨン
DVD参考価格: ¥4,104
オススメ映画5: 『星の国から孫二人~「自閉症」児の贈りもの~』
星の国から孫二人~「自閉症」児の贈りもの~ 予告編
あらすじ
動揺しつつも弓子は「かおるは、よその子とは違うかも知れないけど、発想は豊かだし…。あの子は星の国から来た子どもなのよ。」と、陽子を励ます。
だが、陽子の義母の「こんな子はうちの血筋にはいない」という言葉は、これからの葛藤の日々を予感させるのに十分だった…。
見どころ
自閉症のお子さんがいる保護者の方なら共感できるシーンは多いのではないでしょうか。
とても考えさせられた映画に思います。
素晴しい作品に感動する反面、理解ある家族・地域がどれくらいいるかと思うと、大変苦労が多い現実に考えさせられます。
自閉症ばかりでなく、地域の中で、子供が成長していく。人々の目で、子供を見守り、育てて行く事が大切と考えさせられました。
作品情報
出演: 馬渕晴子, 加藤忍, 比留間由哲, ミョンジュ
DVD参考価格: ¥15,000
オススメ映画6: 『くちびるに歌を』
あらすじ
柏木は、責任感の強い部長のナズナや、引っ込み思案だが合唱に魅せられた男子部員のサトルなど、15歳の生徒たちが人には言えない悩みを抱えており、みんなが一つになれる合唱に救いを求めていたことを知る。
見どころ
男子部員の1人、サトルには自閉症の兄がいます。兄のことを思う気持ちがありながら、自分ができないことをどこかで兄のせいにしてしまう、15歳の少年の葛藤が繊細に描かれています。
自閉症の兄役を演じているのは、ロックバンド「黒猫チェルシー」のボーカルである渡辺大知さんです。彼は役作りのために、実際に施設に行って自閉症の方たちと一緒にご飯を食べたり、仕事をしたり、遊んだりしたそうです。彼の演技やサトルと心を通わせるシーンは必見です。
映画のテーマは人生の困難さです。15歳の少年少女たちが主人公で、少年は自閉症の兄を持ち、大切に思いつつも兄のせいで自分のしたいことができなくなっていると考えています。また、少女は大好きな母を病気で亡くし、父には捨てられています。
それぞれに人生の困難を抱えていますが、演技やカメラで語られるその困難に対する感情が絶妙で、そしてとても自然に感じました。
皆、真っ直ぐで一生懸命で、可愛い子たち!
人一倍熱心なナズナは、家庭にある問題が…。
透き通るような美声を持つ内気な男子、桑原。彼と自閉症の兄のサブエピソードが感動に一役買っている。自分が生まれてきた理由と兄への思いを綴った十五年後の自分へ宛てた手紙には、目頭が…。
作品情報
出演: 新垣結衣, 木村文乃, 桐谷健太, 恒松祐里, 下田翔大
DVD参考価格: ¥4,104
ありのままの姿の自閉症を映し出す、ドキュメンタリー映画3作品
オススメ映画7: 『ちづる』
あらすじ
重度の知的障害と自閉症をもった赤﨑監督自身の妹・千鶴とその母を1年に渡り撮り続けた、みずみずしくも優しい家族の物語。
最も身近な存在でありながら正面から向き合えなかった妹にカメラで対話した監督は、映画を撮り終える頃、家族との新しい関係を築きあげている自分に気づく。
見どころ
しかし学内の上映会で大変な評判を呼び、立教大学の友人たちが「上映委員会」を結成。担当教授であり、映画監督・ドキュメンタリー作家である池谷薫さんの後押しもあって劇場公開に至りました。
カメラの前でいつも通り天真爛漫にはしゃいだり、落ち込んだりと、ありのままの姿を見せてくれる千鶴さん。カメラを回しているのがお兄さんだからこそ、千鶴さんの素敵な表情が映し出されているのでしょう。
これは“知的障がいと自閉症をもつ妹”の映画でもありますし、亡きご主人もふくめた、あるひとつの家族の物語でもあります。
また、正和さんというひとりの青年の成長を(まるで、偶然のように)刻印した映画でもあると思いましたし、母親であり、ひとりの女性である久美さんの映画でもあると強く思いました。
作品情報
DVD参考価格: ¥4,104
オススメ映画8: 『彼女の名はサビーヌ』
あらすじ
自閉症でありながら、正確な診断を受けることなく、長期にわたる不適切なケアをうけた自身の妹に起きてしまった悲劇を公にした、心を揺さぶるドキュメンタリー。
25年の歳月をかけて撮影された映像は、過去の生き生きとした若かりし頃の妹と、入院期間を経て施設に暮らす現在の彼女の「変化」を容赦なく見せつける。
見どころ
悲壮感をあえて排除し、淡々と「自閉症者と一緒に過ごす時間」を描かれた本作品は、第60回カンヌ国際映画祭監督週間に出品され、国際批評家連盟賞を受賞しました。
監督のサンドリーヌが、「家族」としてだけでなく「監督」として妹を撮り続けたからこそ、この思いは果たされたといえるでしょう。
自閉症の実妹を長年追ったドキュメンタリーである。
今のサビーヌの不安に満ちたまなざしが印象的である。
自傷や他害を繰り返し、過剰投薬の影響で太り、よだれを垂らし、不安定なままで日々を送るしかないサビーヌ。 彼女自身を含め、誰も解消できないところまで追い込まれてしまった状態を、見るしかない。
多分、それしかできない。 いちばん苦しいのはサビーヌなのだ。 安定や穏やかさから遠く離れ、一度あったものを失い続けることはどんな状態であれつらいことだ。
自閉症本人による手記が多々あり、自閉症をテーマにした映画も増えてきたが、これは下手な感動なんか呼ばないと思った。
サビーヌの眼差しを通じて、こちらがどうすればよいのかを突きつけられる。そのために必死にこちらが受け取る必要がある。
フランスは日本よりもはるかに手厚い福祉がある国だと
勝手に思い込んでいましたが、この記録映画を観て、何も知らない自分を恥じました。
本当に良い医療とは、福祉とは何なのだろうか、
たとえ自分の親族や知人にサビーヌのような人がいないとしても、
自分はどう考え、どう行動してゆけばよいのだろうか、
などと、時に辛く重い気持ちになりながら最後まで観ました。
作品情報
出演: サビーヌ・ボネール
DVD参考価格: ¥4,104
オススメ映画9: 『able エイブル』
あらすじ
19才のゲン・ワタナベはダウン症、17才のジュン・タカハシは自閉症である。キャサリンとマークには、ほとんど障がいについての知識がない。果たして本当に2人と暮らしていけるのだろうか…。
見どころ
「当初、小栗(監督)は、障がい者への注目を集めるために、たとえば映画『レインマン』のダスティン・ホフマンのように数を覚えることに際立った才能がある、また障がい者でありながら100メートルを10秒で走る抜ける、といった「出来る=able」が一目でわかるような登場人物を配した方がいいのではないかと逡巡したという。しかし、最終的に、小栗は、無口でどこも特別には見えないゲンとジュンを選んだ。誰か特別な障がい者の物語ではなく、どこにでもいる、でもそれぞれに特別な個性を持った少年の「可能性=able」の物語がこうして生まれた」
出典:http://www.film-able.com/able/able_intro.html作品情報
出演:渡辺 元,高橋 淳, キャサリン・ルビ,マーク・ルビ
DVD参考価格:¥2,000
自閉症の人物の成長・活躍にハラハラドキドキする!2作品
オススメ映画10: 『マーキュリー・ライジング』
あらすじ
自閉症のある少年サイモンはある日偶然、国家の極秘コードを解読してしまう。
事実を知った国家安全保障局にサイモンは命を狙われるが、ブルースウィリス演じるFBI捜査官アートが彼を守りながらともに逃亡する。アートはこの事件の背後にある大きな陰謀を嗅ぎ取るが…。
見どころ
自閉症についてもとても丁寧に説明されていて、かつハラハラドキドキしながら楽しく見ることのできる映画です。
自閉症の小児は、情緒が内向的であり情緒不安定であるが、サヴァンとしてある種の特殊な能力を秘めていることは、他の映画でもよく描かれているが、サイモン役のマイコー・ヒューズ君の演技は、迫真に迫っており、天性の演技力を感じた。
出典:https://www.amazon.co.jp/review/R2K68CM152AIVW/ref=cm_cr_rdp_perm?ie=UTF...作品情報
出演: ブルース・ウィリス, アレック・ボールドウィン, マイコ・ヒューズ, チ・マクブライド, キム・ディケンズ
DVD参考価格: ¥1,543
オススメ映画11: 『マラソン』
あらすじ
母親のキョンスクは、チョウォンの走りの才能を伸ばそうと、かつての有名ランナーにコーチを依頼する。
フルマラソン完走を目指すチョウォンと、それを必死に支える母親との感動ストーリー。
見どころ
日本でも、この作品を原作としたTBS系テレビドラマ「感動ドラマ特別企画 マラソン」(主演:二宮和也)が2007年に放映されました。
冒頭で、医者が「自閉症は病気ではなく障害です」なぁんて正しいことを言う。しかも「自閉症児は意志の疎通が図れない」「だから家族が疲れます」と正確なことを言う。ちゃんと解った監督が作った映画です。だから、『治る』物語ではなく、『克服する』物語が展開します。・・・(中略)・・・
主軸となるのは、母子の物語。というか、むしろ主人公は、この母親なのかもしれない。母親は、息子より1日後に逝くのが願い。しかし、その想いが息子を過保護にしたり、必要以上に物事を強いたり...。
作品情報
出演:チョ・スンウ, キム・ミスク, イ・ギヨン, ペク・ソンヒョン, アン・ネサン
DVD参考価格:¥4,104
まとめ
ひとくちに「自閉症」といっても症状や特徴は一様ではなく、また歩む人生も人それぞれであることが、映画で描かれる自閉症の人の姿を通して分かります。
また、「天才児」というイメージで語られることもあるこの障害ですが、ドキュメンタリー作品は私たちに、世間のイメージとはまた違った自閉症の一面を伝えてくれます。
映画を通して、自閉症の存在をもっと身近に感じたり、自閉症の人とその家族、周りの人々が抱える葛藤に共感したりと、新しい発見をしてみてはいかがでしょうか。
ありがとうございます❤
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