鳴子温泉郷 東多賀の湯
東多賀の湯は、宮城県の鳴子温泉にある、白濁の硫黄泉がすばらしいと評判の湯治宿です。
神経痛や関節痛、アトピーなどの皮膚病に効能があることで有名で、長逗留する方も多いとのこと。
湯めぐりチケットでの日帰り入浴にも対応しており、お隣の西多賀旅館とはしごして入浴すると「隣なのにこんなに違うお湯なのか!」と、泉質の違いに驚かされます。
2016年の年末に、西多賀旅館の後に立ち寄って日帰り入浴してきましたので、レポートしたいと思います。
西多賀旅館でミルキーグリーンのお湯を楽しんだ後は、お隣の東多賀の湯へ
2016年の年末、朝10時に鳴子温泉駅に下り立った私は、この日の一湯目として「西多賀旅館」を選びました。
10時過ぎの受け付けだったので、宿泊客はチェックアウトしており、日帰り客もまだ来ていないという絶妙のタイミングだったのでしょう。ミルキーグリーンの硫黄泉を貸切状態で楽しむことができました。
西多賀旅館を出た後、次に向かうのはお隣にある「東多賀の湯」です。
2つの宿は駐車場を挟んで隣同士にあり、徒歩10秒ぐらいで着きます。
どれだけ近いかをGoogleマップでお見せしようと思ったのですが……。
そんなばかな!?徒歩12分かかるルートしか紹介されていないのです。
なぜこんなわけのわからないことになっているんだ。。。
実際は、車だろうが徒歩だろうが一瞬で着きます。
お隣にあった「ウジエスーパー鳴子店」を見にいってみた
ちなみにですが、今回立ち寄る「東多賀の湯」のすぐそばには、2015年の9月30日までは「ウジエスーパー」というスーパーが営業していました。
お総菜コーナーなども充実しているスーパーだったので、自炊湯治で鳴子に来ても、実際は自炊はせずにお総菜を買って済ませている人も多かったようです。
ですが、温泉に含まれる硫化水素成分などの影響もあって設備の傷みが激しく、修繕して営業していくにはかなりの設備投資が必要とのことで、閉店してしまったとのこと。
東多賀の湯の女将のブログにも、当時についての記述がありました。
設備投資ができるだけの売上げがあれば良かったのでしょうけど、震災後、鳴子に訪れる人の数も減っており、存続は難しかったようです。
今は、建物だけが残っていました。
東多賀の湯の前から、ウジエスーパーの建物を見たところ。
建物の前まで行ってみました。
営業していた頃は、スーパーの前の花壇に、東多賀の湯のご主人が花を植えていたんだそうです。
存続運動が起こったという話も聞きましたが、1年経った今もやはりこのままで。
スーパーのほうも慈善事業ではないですから仕方ないだろうとは思いつつも、寂しいですね。まあ、私自身は以前鳴子に来たときも、ウジエスーパーで買い物したことはなかったんですけども。。。
とは言え、なくなって欲しくないと思うものについては、私1人の支払う金額なんて微々たるものであっても、自分自身が利用したり、ブログに書いて利用を促したりしていきたいものだなと思いましたよ。
たとえば、高峰高原行きのJRバスだとか。
「過疎バスなのでなくなると困るから使ってほしい」と、宿泊した宿のホームページに書いてあったんです。私も、このバスなくなると困ります。。。
一度はなくなって、最近復活を遂げたマルカンデパートにも行かなくちゃなあと思いました。
さて、少々感傷に浸ってしまいましたが、東多賀の湯に戻りますよ!
東多賀の湯の看板犬ポチとご対面
入り口のガラス戸の外から中をうかがうと……
おお……わんこがいます。
実は、猫大好きだけど犬はそうでもない私。というか、宿の中に入るには絶対にこの犬小屋の前を通らなきゃならないのですが、犬嫌いな人にとってはいきなりハードル高いなw
しかし、扉を開けて犬小屋の前まで来ても、ポチくんは吠えもしなければ小屋から出てくることもありません。静かだな。。。
もしかして、けっこうお年を召した犬なんでしょうか。
まったく無反応なので、カメラを出してみたのですが、やはり反応ないので写真撮らせてもらっちゃいました。シャッター音やフラッシュは切って撮影したとは言え、あまりのおとなしさにちょっと拍子抜け。まるで私の存在になんか気づいていないかのようです。
犬小屋の前にあった、泉質を示す看板がこちら。
西多賀旅館の看板にはお湯の色については書かれていませんでしたけど、こちらには「白濁色」の表示が!
ちなみに西多賀旅館の看板はこんな感じでした。
泉質もかなり違いますね。それでは中に入ってみたいと思います。
東多賀の湯の日帰り入浴料金と入浴時間
中に入ったらスリッパに履き替え、帳場にいた女将さんに受け付けしてもらいます。
今回も、湯めぐりチケットでの利用です。
実際にはさっき西多賀旅館でシールを2枚使っていますので、残り4枚の状態でした。
鳴子温泉の湯めぐりチケット対応宿については、入浴料金と入浴時間、シールの必要枚数についてがこちらのページにまとめられています。
それによれば東多賀の湯の入浴料金は、現金だと800円、シールだと3枚必要なはず、なのですが。。。
女将さんに台紙を渡してシールを剥がしてもらったところ「はい、じゃあ2枚いただきますね」と言われ……あれ??
実際、2枚しか剥がされていませんでした。なぜだ。。。
ちなみに、入浴時間についても、先ほどのページには11時~14時と書かれていたのですが、館内に入ると脱衣所にこのような貼り紙がありました。
右上の紙に「外来入浴時間は午前10時~午後3時までです」とあります。
鳴子温泉観光協会の公式サイトの記述だから、正しいと思っていたんですけど……なんだか、料金にも時間にも微妙に食い違いがあるようですね。最近変更になったか、季節や曜日によって変わったりするんでしょうか……謎です。
とりあえず、私が立ち寄った2016年12月の時点では、東多賀の湯の日帰り入浴の営業時間は「10時~15時」で、湯めぐりチケットのシールは「2枚」で、入浴可能でした!
東多賀の湯の館内
受け付けを終えたら浴室に向かいます。
1階の突き当たりが浴室です。
浴室の前のガラス戸まで来て、入り口方向を振り返ってみたところ。
襖の前に冷蔵庫が置いてありますが、襖の向こうは食堂だそうです。
こんな感じで。
上の写真は↓こちらの宿泊記録からお借りしました。
食事付きで宿泊する際は部屋食ではなく、こちらの食堂で夕食は18時から、朝は8時からいただくことになるようです。食事もなかなかボリュームもあって、おいしそうでした。
ちなみに、西多賀旅館は予約は電話のみでしたが、東多賀の湯はじゃらんや楽天トラベルでも予約できるんです。