1. 大阪・豊中市の土地取引での疑惑に揺れる森友学園が運営する「塚本幼稚園」。この顧問弁護士を稲田朋美防衛相が務めていたという話を本人が否定した一方、稲田氏の夫だったという新しい証言が出てきた。
塚本幼稚園では森友学園理事長の籠池泰典氏が園長を、妻が副園長を担う。教育勅語を園児に暗唱させ、「安倍首相がんばれ」「中国・韓国が心改めるよう」などと宣誓させる教育が注目を集めていた。
BuzzFeed Newsの取材に応じた保護者は「戦前の日本を意識」「園児が『中国人は嫌い』と言うように」「副園長に『韓国人みたいなことをするな』と手紙で言われた」などと証言する。
2. 顧問弁護士を稲田防衛相が務めていたとの情報の根拠は、「保守の会」の松山昭彦会長のFacebookへの書き込みだった。
保守の会とは、そのサイトによれば「戦後占領政策以来消され、失ってきた日本人として大切なものや正しい歴史や誇りある日本の姿をともに学んでいく会」だ。
3月5日に確認した段階で、稲田防衛相はここで顧問を務めていると書かれていたが、6日夜現在メンテナンス中になり、閲覧できない状態だ。
松山会長の書き込み(2015年3月7日)では、「保守の会」の会合で籠池氏が教育勅語を読み上げたことを紹介。末尾には、こう書かれていた。
「ちなみに国会議員になる前の稲田朋美先生は塚本幼稚園の顧問弁護士だったそうです。驚きました」
この投稿は、現在削除されている。
3. BuzzFeed Newsが稲田事務所に事実確認をしたところ、6日夜、FAXで「私が弁護士時代に森友学園の顧問だったということもありませんし、相談を受けたこともありません」との回答があった。
籠池氏との関係については、「どういった機会にあったかは定かではありませんが面識はあったものの、ここ10年ほどお会いしておりません」と返答している。
また、6日朝、松山会長から「SNSへの記載は間違っていたので撤回する」との連絡とお詫びがあったという。
4. 松山会長も自身のFacebookで「訂正」を投稿。「顧問弁護士だったのは稲田先生の旦那さんの方でした」としている。
「顧問弁護士だったのは稲田先生の旦那さんの方でした。この場を借りて訂正いたします。お騒がせしました。反日左翼の皆さん、残念でした」
5. 稲田防衛相の「旦那さん」が顧問弁護士だったという、新証言だ。稲田防衛相の夫・龍示氏はBuzzFeed Newsの取材に「あるとかないとかを含めて、答えられない」と答えている。
龍示氏は「いろんなところから問い合わせがある」といいつつ、こう話した。
「一般論として弁護士には守秘義務があります。(顧問弁護士だったことが)あるとかないとかも含めてお答えできない。何か答えることによってトラブルになることもあるので、ご容赦いただきたい」