べっぴんさん 一週間 第22週「母の背中」 2017.03.06

竜宮小僧様の働きのおかげかの。
(氏真)元康が裏切った。
松平の人質を皆殺しにせよ!んなこたぁお前に言われずとも分かっとる!命乞いに来たのじゃ。
(紀夫)新入社員3人の配属先を発表します。
阿部靖夫君開発宣伝部へ。
(阿部)はい!
(紀夫)村田健太郎君。
(健太郎)はい。
(紀夫)君も開発宣伝部へ。
坂東さくらさん。
(さくら)はい!
(紀夫)デザイン部へ。
(さくら)はい!・「『雨上がりの空に七色の虹が架かる』」・「ってそんなに単純じゃない」・「この夢想家でもそれくらい理解ってる」
(さくら)これはどうですか?
(すみれ)キアリスらしくないのよね。
この水色やないいうか…。
あっそれやったらどんな水色ですか?もっと薄い感じか濃い感じか。
涙色かな?涙色?
(良子)そうねぇ!何か違うのよねぇ…。
何か…?子どもがワクワクしそうにないのよね…。
(明美)まあ仕事しながらよう考えるんやな。
がっかりしてる?経営に少しでも関わる事ができると思うてたから…。
そのために勉強してきたんやもんね。
(足立)今日から配属になった阿部君と村田君じゃ。
阿部靖夫です。
よろしくお願いします!
(久美子)何でも聞いて下さい。
ありがとうございます!心強いです。
村田健太郎です。
回想
(明日香)「親の七光り」やない。
後輩にここはうちの親の会社やなんて顔されたら私…。
よろしくお願いします。
(拍手)
(足立)ほしたら仕事じゃ。
座っちくれ。
(阿部)はい!ワンピースのデザインの事なんやけど…。
家ではお仕事の話はやめましょう。
お茶いれますね。
具体的な事が一つも分からなくて困ってるのよ。
あんなんでいいの?社員にちゃんと伝えられてないんやない?いいんや。
あれがお母さんたちのやり方やからな。
よ〜く見ておくんや。
見えてくる事があるかもしれん。
部長!
(足立)うわぁ〜急にか?
(紀夫)雨漏りとはなぁ。
修理に2週間はかかるち言われました。
2週間?
(明美)もっと早うできへんの?もともと3週間ち言われたんですけどなんとか無理しちもろうたんです。
どこかに仮店舗を開いたらどうですか?例えば?ここです。
(勝二)えっ?ここ?2週間僕に任せてもらう事はできませんか?そやけど…。
(さくら)すみれさん。
健太郎君は勉強してきた事を実地で試したいという強い希望を持っているんです。
チャンスを与えて下さいませんか?分かった。
えっ?そやけどやるなら若手全員でや。
開発宣伝部の6人全員。
個人の成功はない。
全員の成功のみ。
はい!やっぱり…。
(君枝)不安よね…。
(良子)早すぎるんやないかな?タケちゃん。
はい。
実は紀夫さんには以前からご相談させちもろうちょったんですが若手ん社員たちはキアリスの商品にはならんものの面白えアイデアをたくさん持っちょります。
それをいつかどっかで発表させる機会があればち…。
それからさくらちゃんと健太郎君に対しちやっかみがあるこつは確かです。
(紀夫)そういった状況も含めてみんなでやるといういい機会やと思うたんや。
心配や不安は重々承知やがそこをグッとこらえて見守りませんか?いい機会やから製作所では作ってないものに挑戦してはどうでしょうか?
(直子)前から思ってたんですけど大人用のパジャマはどうですか?大人用?赤ちゃん用の生地で。
潔さんに相談に乗ってもらったらどうかな?
(明日香)潔さん?オライオンの社長です。
オライオンの社長が私たちの話を聞いてくれる?多分…。
お坊ちゃんとお嬢ちゃんがいるんやもんね。
やめませんか?そういうの。
みんなそれぞれ親や生まれた環境いうもんがあるんです。
例えばなんですけどストッキングとかはどうですか?ストッキング?オライオンの工場でいろんな色のストッキングを作ってもらうとか…。
(明日香)そんな事できるんですか?
(潔)おう紹介するわ。
ありがとう。
(直子)デザインどおりに出来てる!
(明日香)ほんまやね。
皆さんがこれまで作った試作品も全部売りましょう。
棚の中に眠らせておくのはもったいないやないですか。
(明日香)そやね。
(明美)おはよう。
早いなぁ。
(一同)おはようございます。
すいません朝から張り切ってしもうて…。
何や懐かしいな。
(久美子)ここからキアリスは始まったんですよね?そやで。
仮店舗の名前なんですけどベビーショップあさやはどうですか?
(拍手)ストッキング大人用パジャマ布のはぎれセット…。
あの子たちが好きなものがバラバラに並んでる。
赤字やろな。
(紀夫)うん。
こらえな。
そしてベビーショップあさやが開店したのですが…
(勝二)6人も必要か?こないな狭い空間に。
客も来てないし。
(勝二)今日の売り上げ計算せなな。
(久美子)簡単です。
2つしか売れてませんから。
お坊ちゃんの思いつきに乗せられて振り回されたような気分やわ…。
(勝二)一応身内やからこそ言わしてもらいたい事もある。
お客さんに足を運んでもらうためにどんな努力をした?はぁ〜そうか。
(足立)お客様をお連れしました。
えっお客様?栄輔さん。
(栄輔)お忙しいところ急にすいません。
KADOSHOはご存じですか?ええもちろん。
大手商社のKADOSHOですよね。
エイスも出資を受けている…。
今回その古門社長と手を組んで僕が万博の終盤戦を飾る大きなショーを演出する事になったんです。
ほう〜。
すごいご活躍ですねぇ。
ご協力願えませんか?詳しい事は一度KADOSHOの方でお話できたらと思います。
覚えてる?ポスターか…。
(紀夫)遅すぎるよなぁ。
そうね…。

(紀夫)あっ僕が出る。
ありがとう。
ポスターを作ってたらこんな時間になってしまって…。
もしかしたら朝になってしまうかもしれない。
年頃の男と女が一つ屋根の下で夜を明かすなんて…。
絶対にあかん!分かったわ。
ちゃんと言うた方がいいかもね。
私たちつきあってますって。
お帰り。
ただいま。
ごめんね連絡もしないで。
ううん。
お風呂沸いてるわよ。
(さくら)ありがとう。
英語の方は万博近辺の主に外国の方に配って下さい。
とにかくやってみましょう!お願いします。
(はな)
万博が開催されていたこのころの大阪には世界中から本当に大勢の人々が訪れていました
(古門)今回は万博のショーでご一緒できるんですよね。
詳しいお話はまだ…。
ショーには世界の子どもたちを出演させたいと思ってます。
その子どもたちの衣装をお願いしたいんです。
テーマはあるんですか?「21世紀を生きる世界の子供達」です。
21世紀か…。
夢と未来をいっぱい…。
世界に知らしめてやりますよ日本の力を!KADOSHOの名前を全世界にとどろかせる絶好のチャンスだ!ハッハッハッハ!
(英語の会話)かわいいわぁ。
(明日香)私が作ったんです。
すご〜い。
(明日香)またお待ちしてます。
ハハハッ!
(阿部)今日の売り上げ…6万円。
(笑い声)明日香さんたちが作ったり選んだりしたものは少しセンスがよすぎると思うたんです。
まずはハイセンスな外国の方をお店に呼び込んでそこから広がりを見せればと…。
それ…褒めてんの?も…もちろん。
12日目にしち全て売り切れました!すごい!お祝いしましょう!
(君枝)そうね!ご苦労さん!
(中西)お疲れさん。
よう頑張ったのう!ありがとうございます。
リーダーが…頑張ってくれました。
(拍手)
(紀夫)いや〜よう頑張った!
(久美子)これ全部龍一さんが作ったんですか?
(龍一)うん。
世界回っていろいろ食うて覚えたんや。
ほな食べてやみんな。
頂きま〜す。
見て。
みんなの生き生きした顔。
(紀夫)健太郎君のリーダーシップには驚かされたなぁ。
いずれは…この子たちに引き継いでもらわなね。
(君枝)万博のショーのデザイン描いたよ。
うわぁ〜すてき!
(君枝)4人で一つの事するのも久しぶりやね。
(良子)型紙に起こしがいがありそう!これ描いててすっごく楽しかった。
ワクワクする〜!
万博のフィナーレを飾るショーに参加する事になったキアリスはその準備で目まぐるしい日々です
(阿部)全部手直しか…。
そんなに直す必要あるかな…。
この身頃の直しなんてほんの数ミリよ。
ほんまや。
あの〜直しが数ミリのものもあったんですけど…。
(明美)もしかして自己満足やと思うてる?
(君枝)職業病とか?舞台に立つ子どもたちの一番大事なものは笑顔やと思うの。
ちょっと袖が気になる。
背中が少しモコモコしてる。
そんな事に気を取られてしまったら笑顔にはなれない。
その子にぴったり合った肌の一部のような衣装を用意したいの。
笑顔を引き出すのは着ていて気持ちのいい服なのよ。
そこまでのこだわりがあるから今のキアリスがあるんやろと思うわ。
一番大事なのは子どもたちの事を考えられるかどうかよね。
一番大事いうよりそれしかないよね。
(直子)そうそう。
そしてショーの当日
次は21世紀を生きる世界の子どもたちです。
頑張れ〜行ってらっしゃい!
(ゆり)栄輔君すごかったよ。
ねえ潔さん。
ああほんまや。
(栄輔)すみれさんたちのおかげですわ。
根本さん…。
(根本)おうわさは伺ってますよ。
梅田の闇市はあんたらのおかげで立派な商店街になった。
わしもそろそろ引退や。
(玉井)あんたの出番は終わりっちゅうこっちゃ。
おい玉井。
嗅覚が優れた男や。
金のにおいのする所にはいつの間にかおる。
要らん事言わんでええねん。
老いぼれが。
行くで。
彼らだけやない。
今の日本は人の手から離れていくような…。
はぁ…。
わしらの根っこにはいつもあの闇市の風景があります。
だからこそ焦らず一歩一歩歩んでこられたと思うてます。
あとは頼んだで。
あんなに物がなくて…。
生きる事に精いっぱいやったのにね…。
(紀夫)ああ。
お母さん。
ん?家で仕事の話をしないっていうのは分かってるのやけど…。
何?今度の商品審議会挑戦させて下さい。
そう。
楽しみにしてるぞ。
ありがとう。
ねえさくら覚えてる?
(さくら)ん?小さい頃それこそお手玉をね柿にしたりリンゴにしたりお握りにしたりして遊んでたのよ。
子どもの想像力ってすごいなぁって思うたの。
ねえちょっとお母さん出てって。
え?ちょっと今何か思いついたの。
えっ?
そして商品審議会の日がやって来ました
(さくら)子どもの頃の事を考えると大事なのはワクワクと想像力を膨らます事のできる余地なのかなと思いました。
もしかしたらそれがキアリスの基本やないのかなと思いました。
リスと果物。
リスの好きな果物なのか見てくれている子にくれようとしているのか。
子どもたちが想像しただけで楽しくなるような着たくなるようなワンピースになればいいなと思うて作りました。
いいと思います。
商品化に向けて検討しましょう。
ありがとうございます!
(拍手)僕も想像した。
えっ?2人の事を…ワクワクした。
健ちゃん…。
ついに決心した健太郎は…
さくらさんと結婚させて下さい。
(昭一)君枝!君ちゃん?
(昭一)君枝!母さん?さくら本気なのか?本当に健太郎君に決めてしまっていいのか?私はお父さんとお母さんに祝福してもらえたらものすごく幸せになれるのに。
明日4人でお話できればと…。
君ちゃんの具合次第ですけど…。

(昭一)大丈夫やと思います。
翌日
あっ何してるんや?レリビィ?
(龍一)レットイットビーや。
ええ名前やろ?何勝手な事してるんや!ここはわしの店や!今どき喫茶店なんかはやらへんからな!
(勝二)あ?俺がそこで食堂やったる!
(勝二)何でわしの夢がお前なんかに乗っ取られなあかんのや!乗っ取るんやない。
一緒にやろう言うてるんや。
楽しいやないか。
食うた事もないもん食うて料理覚えてほんで喜んでもらえて…。
龍の言うようにやってみて嫌や思うたらまた戻せばいいんやない?勝二さんの料理食べてみたいし。
しゃあないなぁ。
お父ちゃんよろしゅうな!アホか!
(明美)そういえば今日はどないしたの?あ…。
(良子)ここで話をしに来たのよね。
そう。
さくらに言われてしまいました。
「お父さんとお母さんが祝福してくれたらものすごく幸せになれるのに」って…。
健太郎も同じやで。
確かに思ってくれる人願ってくれる人の愛情があって幸せになれるのかもしれない。
私は今とっても幸せ。
それはきっと亡くなったお父様とお母様が願ってくれていたからかなぁ…。
そんなん言われたら…願わずにはいられないね。
うん。
何かいい匂いやなぁ。
ええ。

(龍一)レリビィの一押しメニューメキシカンライスや!頂こか。
楽しみやわ。
レリビィ?
(健太郎)「あるがままに」か…。
(龍一)ええ名前やろ?フフフ…さすがやね。
早う入った入った!いらっしゃい。
父さん母さん。
すみれちゃんと親戚になるとは思わなかったわ。
私もよ。
よっぽどのご縁やね。
うちのさくらをよろしくお願いします。
こちらこそよろしくお願いします。
よろしくお願いします!よろしくお願いします。
ず〜っと幸せでいるのよ。
はい。
(拍手)よかったなぁ!
(さくら)ありがとうございます。
2017/03/06(月) 00:10〜00:30
NHK総合1・神戸
べっぴんさん 一週間 第22週「母の背中」[字]

キアリスですみれ(芳根京子)たちの元で働くようになったさくら(井頭愛海)と健太郎(古川雄輝)だったが経営陣の身内が入ったのを快く思わない社員たちには歓迎されず…

詳細情報
番組内容
キアリスですみれ(芳根京子)たちの元で働くようになったさくら(井頭愛海)と健太郎(古川雄輝)だったが、経営陣の身内が入ってきたことを快く思わない社員たちには歓迎されない。問題を知った紀夫(永山絢斗)は、老朽化が進んでいたキアリス本店を改修する二週間の期間限定で、若手社員だけで仮店舗を営業させ、結束を強めようと考える。しかし、仮店舗オープンの初日、客はほとんど訪れず…。
出演者
【出演】芳根京子,菅野美穂,高良健吾,蓮佛美沙子,谷村美月,百田夏菜子,土村芳,永山絢斗,田中要次,平岡祐太,松下優也
原作・脚本
【作】渡辺千穂

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

OriginalNetworkID:32080(0x7D50)
TransportStreamID:32080(0x7D50)
ServiceID:43008(0xA800)
EventID:25767(0x64A7)