最初に言及から始めさせてください。shellさまです。
わたしは実は・・カッパが怖いのです。苦手なのですよ・・・笑*
鱗をもたない生き物で、ナマズとか山椒魚などの皮膚の感じがしますね
わかります。あのヌルヌルがいやなんですよね。
逆に『おかしな結婚式』の初めの方に、こんな一節があります。カッパから見た鯉の描写です。
p12
鯉はどうやっても鯉でしかありません。体じゅううろこだらけで、ひればかり。
ものしらずでなににでもおどろくし、なまけもので、礼儀なんてものはこれっぽっちもわきまえていないのです。
完全に 上から目線です。チェコではカッパは偉いのです。自然界の主みたいな感じもすれば、浪士さまのあこう劇場の登場人物みたいなカッパたちも出てきます。
ずっと昔に読んだので、今ここに資料とか持ってこれないのですが、ヨーロッパの多くの場所で「カッパは川の水死体」という説もあります。水の流れでゆらゆら動いているように見えるのです。
簡単にカッパ作品の作家たちについて述べておきます。
『おかしな結婚式』
お話:ボフミル・ジーハ(Bohumil Říha)
1907 -
チェコスロバキアの作家。
元・チェコ作家同盟書記,元・国立児童図書出版所所長。
ボヘミア生まれ。
教師や視学官を経て作家となり、1930年以降新聞や雑誌に作品を発表し、’52年チェコ作家同盟書記となり、’56年国立児童図書出版所所長を務める。’75年チェコスロバキア国民芸術家の称号を受け、’80年国際アンデルセン賞を受賞する。作品に「ぼくらは船長」(’63年)、「ビーテクのひとりたび」(’73年)など。コトバンクより引用
挿絵:ヤン・クドゥラーチェク(Jan Kudláček
1928-
南モラヴィア地方、モラフスキー・クルムロフに生まれる。プラハの国立美術学校を卒業後、カレル大学で芸術史を学ぶ。1957年に造形美術アカデミーを卒業してから、子どものためのイラストを描く仕事に従事する。柔らかな色調で幻想的な作風を特徴とする。
幼いころ過ごした自然豊かな故郷の生物のほか、池や川の世界、とくに魚やカッパを好んで描く。
1972年に外国語の出版物を扱う出版社より、ルケショヴァーの本のイラストを依頼される。1971年に『ペトルーシュカ(Petruška, 1970)の挿絵でブラティスラヴァ世界絵本原画展入賞。ルケショヴァーと組んだ四季をテーマにした4部作のほか、『チョウさんさようなら』、カッパの世界を描いた『カッパたちはどうやってナマズたちをなだめたか』などがある。
ヤン・クドゥラーチェク 仕事場など
ヤン・クドゥラーチェク インタビュー(チェコ語。個人メモ)
Malíř a grafik Jan Kudláček - Oficiální stránky Obce Dolní Dubňany
ルケショヴァーとタッグを組んだ作品が素晴らしいのです。
だいたいこんな感じ。
http://www.lab-curio.com/book/re/DASSCHNEEPFERD.htm
ヨゼフ・ラダについてはウィキペディアを見てください。(簡単ですけど)
チェコ近代絵画におけるもっとも「チェコ的」で独創的な画家で、チェコ人で知らない人は絶対にいないし、カードや絵葉書など多数キオスクなどで売っており、旅行に行ったらすぐ目につきます。うちにも数十枚あるのです。
絵本画家でもあるが、大人の小説の挿絵もたくさん手掛けています。
とにかくこの人について語ると、うち中からあの本もこの本も取り出さなければならず、キリがないのでここで止めますね。
あとカッパは現在でもよく扱われています。
最近のカッパ氏ですね。
カッパ関連、短いですがここで終わります。
本日のたまうきさまの記事
ni-runi-runi-ru.hatenadiary.jp
それから
故宮博物館展に行ったとき、似たようなのを見ました。あとはNHKのテレビです。
すごいですよね。すべて計算されて彫られているんですよね。それをドイツ人だったか、どこかのヨーロッパの人が、解き明かしたとか?
りんさま、勝手に引用してごめんなさい。
正しいです。NHKでやったのも知っています。見ていないんですけど。
りんさまのコメを見て、すぐに記事に入れようと思いました。
私が個人的に思い出したのはこの本です。
エンデ全集〈1〉ジム・ボタンの機関車大旅行 – 2001/6/18
ミヒャエル エンデ (著), 上田 真而子 (翻訳)出版社: 岩波書店 (2001/6/18)
p59「そうそう、象牙細工師も~」から読んでください。
というわけで、おもしろい日曜日でした(^O^)
追記:
奥さまがた
たまうきさま、
ヨーロッパでも古来から象牙の教会調度品・美術品はまず多くあるし、博物館にも中国の作品が飾られています。
多層球は世界中に散らばっており、エンデはもちろん実際に現物をみたことがあると思います。エンデは日本にもすんでいたし、後妻は日本人でしたから、日本の専門店や博物館で多層球を見たかもしれませんね。
中国人が手を使ってやった気の遠くなる作業が、ヨーロッパの卓越した旋盤技術で再現もできるらしいです。(NHKの番組を見ていなくて残念)。
下の動画はドイツじゃなくて台湾の人があげているものです。
1分以内で多層球が完成します!