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Ryzen 7の最下位モデルとなるRyzen 7 1700をお手軽設定で3.8GHzにOC(オーバークロック)して、最上位モデルであるRyzen 7 1800Xの定格に下剋上してみました。Ryzen 7 1700でもRyzen 7 1800Xの定格と同じコアクロックを狙えるOC耐性があります。
3月3日に発売されたばかりのAMDの最新CPU「Ryzen 7」を早速購入して、オーバークロック検証を行ってみました。最上位のRyzen 7 1800Xですら4.0GHzに壁がある?ようで高クロックを目指すとOCの難しい(4GHz以上をターゲットにするとOC耐性が高くない?)CPUみたいです。ところが逆に1800Xの定格全コア最大コアクロックである3.7GHzへのマニュアルOCがかなり簡単なので、2万円差で安いRyzen 7最下位モデルの「Ryzen 7 1700」をBIOSから手動でオーバークロックしてやると簡単に1800Xに並び、定格1800Xを超えることができます。
【追記】----------------------------
初稿時に1700ではAMD公式の専用OCツールが使用できないと記載してしまいましたが間違いです。OCツールが使用できるかどうかはマザーボードのチップセットによります。
X370チップセット:使用できる
B350チップセット:使用できない
なのでRyzen 7 1700でもX370チップセットマザーボードと組み合わせることで「オーバークロック制御用AMD Ryzen Masterユーティリティ」によるオーバークロックは可能です。
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前置きはこの辺りにして早速検証結果を。
Ryzen 7 1800Xは公称仕様値ではコアクロック最大4.0GHzとなっていましたが、ASUS ROG CROSSHAIR VI HEROと組み合わせて手動設定を行わなかった場合、単コア負荷時で最大4.1GHz、全コア負荷時で3.7GHz動作となりました。
また下位モデルとなるRyzen 7 1700は公称仕様値ではコアクロック最大3.7GHzとなっていましたが、ASUS ROG CROSSHAIR VI HEROと組み合わせて手動設定を行わなかった場合、単コア負荷時で最大3.7GHz、全コア負荷時で3.2GHz動作となりました。
Ryzen 7 1700無印の定格におけるCinebenchスコアは1400ほどでした。
Ryzen 7 1700はX字なしCPUなので冷却環境依存の自動OC機能であるXFRによるコアクロックの伸び幅が小さだけで上位モデルの1700Xや1800X同様にBIOS上からであれば「Ryzen 7 1700」も同じように倍率変更オーバークロックなどが可能です。
今回、管理人は検証機材として購入した「Ryzen 7 1700」をBIOS上から3.8GHzにOCしてみました。BIOSからの設定は非常に簡単で、コア倍率を38倍に指定して、コア電圧を1.30V固定にしただけです。
この2ステップだけで簡単にRyzen 7 1700を3.8GHzにオーバークロックすることができました。Cinebenchのスコアも1632へと大幅に伸びています。
Cinebenchのベンチマークスコアの比較が次のようになっています。
定格同士の比較では最上位のRyzen 7 1800Xに対してCinebenchスコアに200程差のあったRyzen 7 1700ですが、3.8GHzにツーステップの簡単OCを行うことでサクッと下剋上できました。
Ryzen 7 1700は先に説明した通り添え字Xなしのモデルなので、冷却環境依存の自動OC機能XFRによるコアクロックの伸びしろが小さいだけであって、BIOSからのオーバークロックについては1700Xや1800Xと全く同じことが可能です。
最上位1800X比で2万円、中堅1700X比で1万円も安い最下位モデルのRyzen 7 1700はBIOSからマニュアルOCしてやることでいとも簡単に定格の1800Xを下剋上することが可能なOC耐性のある、非常に美味しいCPUなので定格動作に拘らないのであればRyzen 7 CPUで一番おすすめなモデルだと思います。
ちなみにASUS ROG CROSSHAIR VI HEROのレビュー記事が書き終わったら、Ryzen 7 1700とi7 7700KにGTX 1070を積んで60FPSターゲットでゲーム性能の比較検証をやる予定です。
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