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【花田紀凱の週刊誌ウォッチング〈607〉】森友学園問題 『週刊文春』ともあろうものが 肩すかしの“文春砲”

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【花田紀凱の週刊誌ウォッチング〈607〉】
森友学園問題 『週刊文春』ともあろうものが 肩すかしの“文春砲”

工事が進む森友学園の取得用地=大阪府豊中市(本社ヘリから) 工事が進む森友学園の取得用地=大阪府豊中市(本社ヘリから)

 『週刊文春』ともあろうものが、このタイトルはいただけない。

 3月9日号のトップ「国有地『8億円値引き』キーマン実名初告白 安倍晋三記念小学校“口利き”したのは私です」。

 10年以内の買い受けを約束した定期借地契約といい、ゴミ撤去費約8億1900万円などを引いた1億3400万円での売買契約といい、森友学園への国有地払い下げ、どう考えたって不自然。

 共産党などはそこに自民党政治家が介在しているのではと連日、国会で追及。その最中にこのタイトルがどーんとくれば、しかも“文春砲”、誰だって、安倍総理が口利きに関与したと思う。

 ところが読んでみると、一時安倍事務所に出入りし、その後、鳩山邦夫事務所で無報酬の「参与」となった人物が、森友学園の籠池泰典理事長に頼まれ、近畿財務局の2人の職員と会って話をしたというだけのこと。

 完全な肩すかし。『文春』らしくもない。

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