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アニメ「けものフレンズ」 ファンは動物園にも集結 そして人気のセリフの誕生秘話がついに明らかに!
ネットの話題・動画付き更新最近、インターネット上をザワつかせているのが「けものフレンズ」(テレビ東京ほか、火曜深夜1時35分)という深夜アニメだ。人の姿をしたかわいい動物たちが、ほのぼのとした会話を繰り広げながら世界を旅するストーリー…のはずが、「人類は絶滅した」など不穏な世界観も漂わせる。そのギャップこそが人気の秘密だ。モチーフになった動物を実際に見ようと、ファンが各地の動物園に訪れる動きも出始めている。
星野源さんもファン公言
いわゆるメディアミックス作品で、プロジェクトは2014年に発足。ゲーム、漫画が先行し、アニメは今年1月に始まった。
「ケロロ軍曹」で知られる漫画家の吉崎観音(みね)さんが、コンセプトデザインを手掛ける。アニメ「てさぐれ!部活もの」のたつきさんが監督を務める。
ニコニコ動画の第1話再生回数は240万超え。「すごーい!」「君は○○なフレンズなんだね!」など、セリフをもじった言い回しがネット上では流行。歌手で俳優の星野源さんら、ファンを公言する著名人も少なくない。
舞台は、世界のどこかにあるとされる巨大動物園「ジャパリパーク」。主人公・かばんちゃんは「自分が何の動物か」を確かめるため、ネコ科のサーバルの擬人化であるサーバルちゃんらとともに旅をする。
物語の合間には、本物の動物園の飼育員らによる動物の生態についての解説コーナーもある。
動物園にもファン、じわじわと
放送開始後、各地の動物園に、影響がじわじわと現れている。
サーバルを飼育する多摩動物公園(東京都日野市)の広報担当者は、「調べていないので、アニメの影響か明言できませんが」と前置きしつつも、「放送前後を比べると、サーバルの展示場などが混み合っているのは間違いない」と語る。
一方、コツメカワウソやライオンなどがいる東武動物公園(埼玉県宮代町)の広報担当者は、「アニメファンとおぼしき方々を見かけるようになり、じわじわと盛り上がっているのを感じる」と話す。
同園は今後、アニメのキャラクターのパネル展示などを検討しているという。
関係者も「想定外」
「(ネットで)はやっているみたいですね。ごめんなさい、まだ見ていないです。見なきゃいけないと思っているのですが…」
こう“謝罪”するのは、同作を放送しているテレビ東京の高橋雄一社長。2月の定例会見のひとこまだが、このブーム、それだけ“想定外”ということだ。
アニメーションプロデューサーを務める福原慶匡(よしただ)さんも、「想定をはるかに超えている」と語る。
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